...今日は午前中は日差しが強かったが、昼過ぎに分陰が出て、少し涼しくなった...
...永い昼過ぎの日の光が...
芥川龍之介 「好色」
...昼過ぎまで畑のあたりをうろついてしまった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...この霧は昼過ぎにでもならねば晴れまいという...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...昼過ぎには戦(いくさ)が歇(や)みました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...試みにある日曜の昼過ぎから家族四人連れで奥多摩の入口の辺までという予定で出かけた...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...けさ起こった事件を昼過ぎまでにできるだけ正確に詳細に報告しようという注文もここから出て来る...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...空は鼠色に曇って雨気を帯びた風の涼しい昼過ぎであった...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...一晩遊んで翌日昼過ぎに帰って来たのだったが...
徳田秋声 「縮図」
...夏の昼過ぎの明(あかる)い寂寞(せきばく)は...
永井荷風 「海洋の旅」
...空には朝も昼過(ひるす)ぎも夕方(ゆふがた)も...
永井荷風 「すみだ川」
...昼過に何か少し取込んだ用でもしていると日の短くなったことが際立(きわだ)って思い知られるころである...
永井荷風 「枇杷の花」
...昼過には刑事が来た...
夏目漱石 「永日小品」
...昼過ぎまた縁側へ出た...
夏目漱石 「文鳥」
...浜町へ辿り着いたのはその翌(あく)る日の昼過ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――朝行って昼過ぎに行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昼過ぎまで話して帰りましたが――」そういった滑(なめ)らかな調子...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昼過ぎから離屋(はなれ)へ参るのを遠慮しておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...朝、夫が役所へ出て行くと、彼女はもう一度寝床に潜り込んで、昼過ぎに起きた...
原民喜 「酸漿」
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