...兵衛はほとんど昼夜とも...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...昼飯の仕度に帰って来た女房から罵(ののし)られたりしているのです...
梅崎春生 「桜島」
...やっぱりこれが月世界の昼間なんですか...
海野十三 「三十年後の世界」
...昼寝をしていたのに」万吉郎は呀(あ)ッと叫んだ...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...朝も昼も食堂に出たが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...昼飯時に船のものが焼いて出した小魚に箸をつけてみると...
薄田泣菫 「独楽園」
...昼の中(うち)は附いておられず...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...夜も昼も桑の傍にいて看護した...
田中貢太郎 「蓮香」
...だいたい流浪者はお昼をぬかす二食が普通だ...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...彼は昼も夜も炎の中に踊っている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...風月堂に徃き昼餉を食す...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...してみると、この青年は、昼夜離さず、右の小冊子をふところにしているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...それも真っ昼間、神宮外苑の芝生の上で逢った...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...八時から昼食までの伝票を分けて室別になった整理棚(ファイル)へほうりこむと...
久生十蘭 「復活祭」
...昼間はお客さまに失礼でそんな色の変わったものを着ては出られない...
正岡容 「初看板」
...半日は家に居て昼からちょっと出るというようになって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...昼間のうちは彼はそこで社長事務をとり……たいがいは留守であるが...
山本周五郎 「陽気な客」
...例のごとく、宋江を総大将に、軍師呉用(ごよう)が参謀につき、花栄(かえい)、秦明(しんめい)、徐寧(じょねい)、林冲(りんちゅう)、楊志(ようし)、呼延灼(こえんしゃく)、そのほか二十人の頭目(とうもく)、一千の騎兵、三千の歩兵、数百車(しゃ)の輜重(しちょう)、べつに一群の船団、あわせて五千余のものが、「それッ急げ」とばかり、疾風雲(はやてぐも)のごとく、河川を溯(のぼ)り、野を踏破して、昼夜わかたず、華州(かしゅう)へ急行したのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索