...是非とも末段だけは削(けず)って貰います...
芥川龍之介 「奇遇」
...」「家内は大喜びで是非とも願いたいと言いますよ...
泉鏡花 「婦系図」
...榎本にも是非とも被害地を一瞥させねばならぬと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お前たち一家のために是非とも...
太宰治 「嘘」
...是非とも君にも知らせてあげたい...
太宰治 「パンドラの匣」
...恋にも男らしい勇気が要ると思ふな』かう言つてこの休みには是非とも積極的な行動を取るやうにしたまへと勧めたことなどが繰返された...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...空間を是非とも利用しなくてはならない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...是非とも文学的表象を借りなければならないわけだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...決して是非ともなどと厚かましいお願いをするわけじゃないんです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...是非とも学制の如く小学校を創設し児童を就学せしめねばならぬのだから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...……ね?……」「それあ、さうしなくつちやなりませんよ、是非とも、村長さん!」「それで、婚礼はいつにするんで、お父(とつ)つあん?」と、レヴコーが訊ねた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...夫人の所有にかかわるところの氏の晩年の作品の一つを是非とも出品して貰おうがためであった...
堀辰雄 「窓」
...是非とも出てお呉れな...
牧野信一 「熱海線私語」
...久保の「階段」を欲しがつてゐるから是非とも譲り享けたい云々といふことが...
牧野信一 「階段」
...もつての他ぢや! 是非とも私の腕で...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...――秋になって夜釣りがはじまったら今年こそ是非とも連れて行って欲しい……ということを僕は常々彼に話していたのである...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...特高課あたりの仕事かも知れませぬが……私は是非ともこの曲馬団の真相を探って見たいと思うのですが……彼奴(きゃつ)等の態度があんまり人を喰っているようですから……」功名手柄に逸(はや)っている新任総監は...
夢野久作 「暗黒公使」
...私はこの聖書から是非とも何物かを掴まねばならぬという決心で...
夢野久作 「暗黒公使」
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