...私(わたくし)の知(し)つてゐる事(こと)は唯(たゞ)是丈(これだけ)です...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...是丈(これだけ)の錢(ぜに)を費(つか)ふのなら...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...是丈(これだけ)の事實(じゝつ)です...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...まだ是丈は幾らか防げるかと思ふのでごさいます...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...代助の一家(いつけ)は是丈の人数(にんず)から出来上(できあが)つてゐる...
夏目漱石 「それから」
...たゞ代助には是丈の勇気を出すのが苦痛であつた...
夏目漱石 「それから」
...「是丈ぢや駄目(だめ)ですか」三千代は手を伸(の)ばして小切手を受取(うけと)つた...
夏目漱石 「それから」
...「土」に就いて是丈の事を云ひ得たのを喜こぶのである...
夏目漱石 「「土」に就て」
...「土」に就いて是丈(これだけ)の事を言い得たのを喜こぶのである...
「『土』に就て」
...自分は点頭録(てんとうろく)の最初に是丈(これだけ)の事を云つて置かないと気が済まなくなつた...
夏目漱石 「点頭録」
...自分は少なくとも是丈(〔これだけ〕)の事(こと)を頭(あたま)のうちに入れて置く方が便利だと考へる...
夏目漱石 「点頭録」
...神經(しんけい)が是丈(これだけ)取(と)れましたと云(い)ひながら...
夏目漱石 「門」
...是丈(これだけ)親(した)しみの度(ど)が増(ま)した樣(やう)なものゝ...
夏目漱石 「門」
...おいそれと甕(かめ)から這(は)い上る様では猫の沽券(こけん)にも関わる事だから是丈(これだけ)は御免蒙(ごめんこうむ)ることに致した...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』下篇自序」
...差し当り是丈(これだけ)を出版する事にした...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...唯一つ“創作の歓び”是丈(これだけ)だ...
山本周五郎 「青べか日記」
...或(ある)評家は胡麻塩頭のアカデミシヤンが是丈(これだけ)涙つぽい戯曲を書いた事は近頃の成功だと半(なかば)冷笑的ではあるが讃(ほ)めて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼等の微力で以(もつ)て善く是丈(これだけ)の日本品を取寄せ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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