...彼是もう五十の阪に...
芥川龍之介 「地獄變」
...是等の豪傑は恒藤と違い...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...彼は彼の是認せる――多數決によらずして直ちに彼の心臟を以つて是認せる――藝術を民衆の間に見...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...心の奥底から是認するようになった...
大杉栄 「男女関係について」
...長谷川如是閑氏の吐いた警句であるが...
辰野隆 「書狼書豚」
...是非ともおん肌小袖を戴かせて下さいまし...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...私は過去を是認しようとするのではないが)...
種田山頭火 「其中日記」
...是れ决して輕視すべきものに非ざるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それでお釋迦さんの言ふことを直接聞いた人が如是我聞だといふことにこれまで言うてあつた...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...「ソレカラ遠州ノ掛川ノ宿ヘ行ッタガ、昔、帯刀(たてわき)ヲ世話ヲシタコトヲ思イ出シタカラ、問屋ヘ行ッテ、雨ノ森ノ神主中村斎宮(いつき)マデ、水戸ノ御祈願ノコトデ行クカラ駕籠(かご)ヲ出セトイウト、直グニ駕籠ヲ出シテクレタカラ、乗ッテ、森ノ町トイウ秋葉街道ノ宿ヘ行ッタ、宿デ駕籠人足ニ聞イタラ、旦那ハ水戸ノ御使デ、中村様ヘ行カシャルト言ッタラ、一人カケ出シテ行キオッタガ、程ナク中村親子ガ迎エニ来タカラ、オレガ駕籠カラ顔ヲ出シタラ、帯刀ガキモヲツブシテ、ドウシテ来タト云イオルカラ、ウチヘ行ッテ委(くわ)シク咄(はな)ソウトテ、帯刀ノ座敷ヘ通リテ、斎宮(いつき)ヘモ逢ッタガ、江戸ニテ帯刀ガ世話ニナッタコトヲ厚ク礼ヲ云イオル、ソレカラ江戸ノ様子ヲ話シテ、思イ出シタカラ逢イニ来タト云ッタラ、親子ガ悦(よろこ)ンデ、マズマズ悠々ト逗留シロトテ、座敷ヲ一間明ケテ、不自由ナク世話ヲシテクレタカラ、近所ノ剣術遣イヘ遣イニ行クヤラ、イロイロ好キナコトヲシテ遊ンデ居タガ、ソノウチ、弟子ガ四五人出来テ、毎日毎日、ケイコヲシテイタガ、所詮ココニ長ク居テモツマラヌ故(ゆえ)、上方ヘ行コウト思ッタラ、長州萩ノ藩中ノ城一家馬トイウ修行者ガ来タカラ、試合ヲシテ、家馬ガ諸所歩イタトコロヲ書キ記シテイルウチ、家馬ガ不快デ六七日逗留ヲシタイトイウカラ、泊ッテイルウチハ立タレズ、イロイロト支度ヲシタラ、斎宮ハアル晩、色々異見ヲ云ッテクレテ、江戸ヘ帰レトイウカラ、最早決シテ江戸ヘハ帰ラレズ、此処(ここ)デ二度マデウチヲ出タ故、ソレハ忝(かたじけな)イガ聞カレヌト云ッタラ、ソンナラ、今暑イ盛リダカラ七月末マデ居ロトイウ故、世話ニモナッタカラ、振リ切ラレモ出来ヌカラ、向ウノ云ウ通リニシタラ、悦ンデナオナオ親切ニシテクレタ、毎日毎日、外村ノ若者ガ来テ、稽古ヲシテ、ソノ後デ、方々ヘ呼バレテ行ッタガ、着物ハ出来、金モ少シハ出来テ、日々入用ノモノハ、通帳(かよいちょう)ガ弟子ヨリヨコシテアルカラ、只(ただ)買ッテ遣ウシ、困ルコトモナク、ソコヨリ七里脇ニ向坂トイウ所ニ、サキ坂浅二郎トイウガイルガ、江戸車坂井上伝兵衛ノ門人故、江戸ニテ稽古ヲシテヤッタモノ故、ソコヘ度々(たびたび)行ッテ泊ッタガ、所ノ代官故ニ工面モイイカラ、オレガコトハイロイロシテクレ、ソレ故ニウカウカトシテ七月三日迄、帯刀ノウチニ逗留シテイタガ、アル日江戸ヨリ石川瀬兵衛ガ、吉田ヘ来ル序(ついで)ニ、今日ココヘヨルトイウカラ、座敷ノソウジヲシテイタラ、オレガ甥(おい)ノ新太郎ガ迎イニ来オッタカラ、ソレカラ仕方無シニ逢ッタラ、オマエノ迎エニ外ノ者ヲヤッタラ、切リチラシテ帰ルマイト、相談ノ上、ワタシガ来タカラ、是非共、江戸ヘ帰ルニシタ」ここのところ、「帰るにした」と切ったところ、文章が少し変だと神尾も感じたが、文章字句の変なのは、ここにはじまったのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...附録として是非必要なものである...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...夫人が是非フロックコートを新調するようにすすめたが...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...我(わ)れのみ一人(ひとり)あし曳(びき)の山(やま)の甲斐(かひ)に峯(みね)のしら雲(くも)あとを消(け)すこと左(さ)りとは是非(ぜひ)もなけれど...
一葉女史 「ゆく雲」
...是まで日本國中爲す事なれ共...
福澤諭吉 「養生の心得」
...「そんなことを云はないで、是非頼む、お母さんを呼んで来て呉れ...
牧野信一 「競馬の日」
...今日は折角でございますから奥様だけでも是非おいで下さいますように...
宮本百合子 「或る日」
...全く是を知らぬ土地は少なくなかつたのである...
柳田國男 「食料名彙」
...彼の陣前に国土をささげ恥を百世にのこすも是非なしと断じるなどは...
吉川英治 「三国志」
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