...是を捨てて差し當つて我々の眼中に置くべき物はない...
會津八一 「音樂に就いて」
...その内に彼是(かれこれ)十間程来ると...
芥川龍之介 「トロツコ」
...夫もモウ帰る時分だから是非上れと言ふ...
石川啄木 「鳥影」
...僧(そう)懐素(くわいそ)は是に筆を走(はし)らし張横渠(ちやうくわうきよ)は新葉(しんえふ)を見て修学(しゆがく)の力(ちから)とせしとなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...これは是非出すことにして下さい」こう幹部の方はいっている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この事は是非とも解決しなければならないと心を決し...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そこで豪族若くは大官は既に耕作せられた土地に繩張をして是は自分の領分であると云ふことを決めますから...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...人事に付いてコロボックル風俗の大概(たいがい)を記し終れり今是等の諸事(しよじ)を通じ考ふるに...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...是に因て私は初めてシエイクスピヤの名を知つた...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...山縣公爵の如きは則ち是れなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是れ寧ろ侯の老獪のみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是(これ)でも学士かと思う様な馬鹿が出来上った...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...「あんたに是非買つてあげたいものがあるんだがな...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...多くは是虎生のものと云り(伯耆民談)...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...諸(しよこう)是(これ)に由(よ)つて齊(せい)に歸(き)せり...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...是が博奕(ばくち)とか売春とかいう目に立つ弊風(へいふう)であるならば...
柳田国男 「木綿以前の事」
...功名誰復論」なるものは是れ彼等の血を以て保護せし信条なりし也...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...サラニ又愕(オドロ)クヲ要セズ 孝子 仁者 純朴ノ善民 マタ清廉(セイレン)ノ吏(リ)ニ至リテハ是(コレ)ヲ敬(ウヤマ)イ愛スルモ 誓ッテ是ヲ困苦(コンク)セシメズ乞(コ)ウ善大衆ヨ御身等(オンミラ)ハタダソノ天誅(テンチュウ)ヲ見 ソノ職ニ安ンジ居ラレヨ「さーて? これは容易ならんぞ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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