...すべて昨日見物に歩いたときと同じ風景だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...「昨夜、おかしな夢を見たよ」「どんな夢じゃ」「どんな夢と云うて、それは不思議な夢じゃよ、背の高い色の煤黒い、大きな男が、空中を馬に乗って、俺の傍をぐるぐると飛び歩いたが、その男の体からは、一面に真紅な火が燃えていて、物凄かったよ」「なに、火が燃えていた、俺も火の夢を見たよ、なんでも俺が歩いていると、火の団(かたまり)が、其処からも此処からも、一面に飛んで来るので、俺はその火に触るまいと思うて、彼方によけ、此方によけ、それをよけるに困ったよ」二人が話をしているのを傍にいた朋輩の一人が聞いて、「火の話をしておるが、俺も不思議な夢を見たよ、一人で野原を歩いていると、足をやる処が皆火になって、どうしても歩けない、何処か火のない処はないかと思うて、逃げ廻っておると、小さなお堂が見える、其処へ逃げて往って見ると、不動様が立っておった...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...スベテ一昨日ノ通リデアッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...渋柿)震生湖より(はがき)昨日(きのう)は...
寺田寅彦 「柿の種」
...昨日の近藤勇とを比べて見ることしか知らぬやからは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一 はしがき昨年の暮に...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...昨夜の肥った老女が...
野村胡堂 「悪人の娘」
...昨夜お前が帰ったのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜平右衞門町の河岸つ端で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨日訊き漏(もら)したことを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この箒目に見覺えはあるのか」「一昨日(をとゝひ)まではなかつた筈ですが」「よし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨日までのあるじはいたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...そのとき下を見ると昨日の博士と子供の助手とが今日も出て居て子供の助手がやっぱり云っているんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...女房たちは昨夜(ゆうべ)のことを御息所が片端だけ聞いてもほんとうにあやまちが起こったことのように歎かれるのであろうから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昨日までクローム色に晴れ渡っていた西の方の地平線が...
夢野久作 「戦場」
...たしか昨夜(ゆうべ)の九時前後と思われる頃であった...
夢野久作 「暗黒公使」
...昨年大阪表の安治川から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一昨夜別れる時に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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