...これらの文豪に比べて遥に天分薄い日本の文人亜流――自分もその一人として――の文学三昧は小児の飯事(ままごと)同様の遊戯であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ひとたび引受けたら中途で曖昧(あいまい)に終る事の出来ないのが井上侯の美なる性質である...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...製品の原価は甚だ曖昧なものとなる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...六、七年まえのことでございますが、当時、信濃の山々、奥深くにたてこもって、創作三昧、しずかに一日一日を生きて居られた藤村、島崎先生から、百枚ちかくの約束の玉稿、(このときの創作は、文豪老年期を代表する傑作という折紙つきました...
太宰治 「虚構の春」
...曖昧な身振りをしながら...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...そう云う点を曖昧(あいまい)にしておくから別れるのにも思い切りが悪くなるんだ」「けど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...一体昨今「理性」程蒙昧なものはなく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...愚昧(ぐまい)な原住民の驚嘆を前に...
中島敦 「環礁」
...愚昧な原住民の驚嘆を前に...
中島敦 「環礁」
...其注文を曖昧に外(はづ)す事に慣(な)れてゐた...
夏目漱石 「それから」
...暫らくは鼻観三昧に耽ることも忘れて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...語義の複雜曖昧によつてすでに惹起された...
波多野精一 「時と永遠」
...どこか地球の果てというようなところへ行って自分と二人で恋愛三昧の生活を送ろうと考えたのである...
平林初之輔 「人造人間」
...石ころ道の片側にはぎっしり曖昧な食物店などが引歪んだ屋体を並べている...
宮本百合子 「九月の或る日」
......
三好達治 「艸千里」
...四郎左衛門は昧者ではなかつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...名筆の諸大家文士と申しても明治中期からの、主に軟文学に属する人々ですが、まず政治方面から戯曲家に転じた晩年の福地桜痴(おうち)居士を筆頭に、能書家と見られる方々を挙げると、故人では尾崎紅葉、依田学海、坪内逍遙、宮崎三昧、須藤南翠、夏目漱石、田山花袋の諸氏、現存の老大家として幸田露伴の諸先生でありましょう...
山本笑月 「明治世相百話」
...愚昧(ぐまい)迷妄な沙汰とわらっておる...
吉川英治 「私本太平記」
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