...純小説と通俗小説の限界が曖昧になつてきたことの影響とみていいであらう...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...』と少し曖昧に濁して...
石川啄木 「鳥影」
...日本人かどうかさえ曖昧だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...著作三昧かたはらいたしと...
田澤稲舟 「五大堂」
...その言に曰く「汝は東方の境界に関する曖昧糢糊(あいまいもこ)の巧言を信ずるをやめよ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それとも神秘的な蒙昧が這入るかによって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...而して其の小事に聰明にして大局に瞹昧なるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」私は曖昧な微笑を浮べる...
豊島与志雄 「聖女人像」
...はっきり分ってる事柄が曖昧になったりする...
豊島与志雄 「待つ者」
...愚昧にして――」義観の手が...
直木三十五 「南国太平記」
...怨み憤(いきどお)るに先立ちて先見の明なかりしおのれが檮昧(とうまい)を愧(は)づべきに...
永井荷風 「桑中喜語」
...それとも何か面倒な事でもあるのかい」自分はぐずついてすこぶる曖昧(あいまい)な挨拶(あいさつ)をした...
夏目漱石 「行人」
...この曖昧(あいまい)な男の事を僕はなお委(くわ)しく聞いて見て...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これもやはり己靈の光輝を昧(くら)ましてゐることに變りはないのである...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...宇野浩二の「文芸三昧」を読み...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「おもしろうないこともない……」辰男はやがて曖昧(あいまい)な返事をしたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...富裕な者はその眼の前で贅沢三昧(ぜいたくざんまい)をして恥じない...
山本周五郎 「つばくろ」
...曖昧ながら深いレベルで非人間的な何かが存在していたのである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索