...そこで彼は大井の言葉には曖昧(あいまい)な返事を与えながら...
芥川龍之介 「路上」
...絵三昧の境地絵筆を持って五十年...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...たゞ念仏三昧(ざんまい)の法師(はふし)にて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...この点において世間の大勢順応論には頗る曖昧なものがあるようである...
津田左右吉 「陳言套語」
...軍部は世間の「誤解」を招かないように農村というような曖昧な言葉を避けなければいけない...
戸坂潤 「社会時評」
...今日の発達した独占資本制の資本制としての本質を曖昧にし...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まあ今に切れるようになると思って毎日切っているより仕方ないでしょうねと曖昧(あいまい)な返事をして置くより外(ほか)に考えも浮ばない...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...又は父(ちゝ)が呉(く)れるのか甚だ曖昧であつた...
夏目漱石 「それから」
...本書はこの曖昧(あいまい)をはっきりさせ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...語義の複雜曖昧によつてすでに惹起された...
波多野精一 「時と永遠」
...アハハハ」戯言(ぎげん)とも附かず罵詈(ばり)とも附かぬ曖昧(あいまい)なお饒舌(しゃべり)に暫らく時刻を移していると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...行によつて禪定三昧に入ると我即ち自分の意識は無くなつて...
松本文三郎 「印度の聖人」
...蒙昧生活の一般的困難と随時的飢饉の圧迫とをほとんど等しく分け合っているのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...『観仏三昧海経』一〇に...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...仕方なくアカデメイア派の曖昧の中にその身を隠す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昔から「常行三昧堂」というのがあって念仏行者が日々念仏する御堂である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...武士の賢いという道は、禄(ろく)から禄の多きにつき、金を蓄(たくわ)え、妾(しょう)をかぞえ、遊芸三昧、人あたりよく、綺羅(きら)でその日を送るのが、あれは聡明な男だと云われる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...これほどな良心と三昧とをもってしているのかと思うと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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