...(卒業しなかつたのは、このせゐである)それまではよかつたが、卒業すると、学資は絶えるし、子供が一人生れてくるし、細田源吉と田中純とは、春陽堂へ、保高(やすたか)徳蔵は、読売へ、宮島新三郎はパトロンがゐるし、西条八十には女学生のフアンが――取残されたのは、青野季吉(すゑきち)と、僕とで、青野は、毎日夫婦喧嘩をしては、その報告と、休養とに、出てくる...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...)明治の末年に小説を出す本屋は春陽堂...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...紅葉先生の著作は初から晩年の金色夜叉に至るまで皆春陽堂から出てゐたのですが...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...後年私の全集が春陽堂から出た時「あめりか物語」と「ふらんす物語」とが初博文館の出版であつたにも係らず博文館から苦情を云はなかつたのは瀧口入道や金色夜叉などを無断でそれ/″\の全集に編入した弱身が在つた為だと云ふ話です...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...其の為私のものは春陽堂が引受けることになつたのです...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...大正九年五月春陽堂(しゅんようどう)が『荷風全集』第四巻を編輯刊行する時『すみだ川』を巻頭に掲げた...
永井荷風 「すみだ川」
...昭和二年七月春陽堂の編輯した『明治大正文学全集』第三十一編にも『すみだ川』が載せられている...
永井荷風 「すみだ川」
...春陽堂より全集第二巻ふらんす物語の校正摺を送来る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...春陽堂より全集第二巻印税を送来る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...偏奇館漫録を春陽堂に送る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...旧作の脚本を取りまとめて春陽堂に送る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...春陽堂拙著全集第五巻...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...春陽堂あたりでさえも文芸物出版社としての誇りをかなぐり捨て...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...「ロッパ自叙伝」を春陽堂から出すことを話すと大乗気で色々はかどった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...東京の春陽堂で発行した『本草』第十六号の誌上であった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...春陽堂に取つては...
正宗白鳥 「編集者今昔」
......
宮本百合子 「獄中への手紙」
...春陽堂の新小説の宙外...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
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