...老翁の昔語りを聞き...
大町桂月 「鹿島詣」
...追い風に乗ってこの池の水はアトランティスやヘスペリデスの昔語りの島の境をすぎ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...幾の昔語りに耳傾けしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...かくて昔語りに生きる運命となったか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...埃及(エジプト)の昔語りの女王のように妖艶なものに見せました...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...古老の昔語りには殘つて居り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...以上がカストリ侯爵の昔語りだった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...しまひにはお産の苦痛も昔語りになる時がありさうにも見える...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...埋もれはてし遠き世のおぼろなる昔語りとなりにけり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...その立身出世のことを話しながら幼時の忘れがたい昔語りに熱心ではあるが...
室生犀星 「故郷を辞す」
...ぎんはこんな昔語りをきいた...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...それに尚(しょう)侯邸も今は昔語りかと思うと...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...時遷(うつ)って今は昔語りとなってしまいました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...島の名に依(よ)って記憶せられる遠い神代の昔語りがあるそうだ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「そんなことはないさ」「昔語りというやつは...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...たとえば三十年ばかりまえのことだったが……」こうしてまた昔語りが始まるのだった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...山東地方の古い昔語りをうたうものだった...
吉川英治 「三国志」
...昔語りをなどと思ってみたが...
吉川英治 「茶漬三略」
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