...わけて家長とは昔語りで馬を合せて氣に入られ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...昔語り良人(おっと)がいよいよ来着(らいちゃく)したのは...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...老翁の昔語りを聞き...
大町桂月 「鹿島詣」
...昔語りに親達の苦労のあとは聞くが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...光源氏が麗景殿(れいけいでん)の女御の許(もと)を訪れて昔語りをするところで此の歌を詠(よ)む...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...かくて昔語りに生きる運命となったか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...なにしろ明治四十三年という茫々半世紀の昔語りで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その方がもっと滑稽な昔語りになることであろう...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...以下は老父(ちち)の昔語り――玄冶店(げんやだな)にいた国芳(くによし)が...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...主神オージン)汝は遠き昔の人々につきてわが憶えをる昔語り語り聞かせよと...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...別室で薫はあの昔語りを聞かせてくれた老女を呼び出して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このことは興深き昔語りとなるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...歴史に名高い「備中檀紙(びっちゅうだんし)」はもう昔語りになりましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...浪(なみ)に漂(ただよ)うて浜に寄ったという東方の昔語りは...
柳田国男 「海上の道」
...「そんなことはないさ」「昔語りというやつは...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...紀文(きぶん)や奈良茂(ならも)の昔語りよりも大分落ちるようである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...」「もうリラなんか昔語りでつまらんですよ...
横光利一 「旅愁」
...昔語りにきく上也上人(じょうやしょうにん)の太平記ようの物にて見聞せし風情(ふぜい)...
吉川英治 「日本名婦伝」
便利!手書き漢字入力検索