...昔男と聞く時は、今も床(ゆか)しき道中姿...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...山荘の日々の掃除や余花の塵(ちり)元禄の昔男と春惜む五月五日 二百二十日会...
高浜虚子 「六百句」
...昔男と道行の経験があるおかみは頻(しきり)と之を気にして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...昔男ありけり...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...昔男ありけりだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...昔男ありけりではないが...
林芙美子 「新版 放浪記」
...伊勢物語ではないけれども、昔男ありけり、性猛々(たけだけ)しく、乞食を笑いつつ乞食よりもおとれる貧しき生活をすとて、女に自殺せばやと誘う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...昔男ありけりと云う思い出をいっぱい心に溜(た)めているせいか...
林芙美子 「晩菊」
...昔男ありけりと云ふ思ひ出をいつぱい心に溜めてゐるせゐか...
林芙美子 「晩菊」
...昔男女は一つの全體の身體であつたが...
三木清 「歴史哲學」
便利!手書き漢字入力検索