...昔時(むかし)「パリサイ」の師「ニコデモ」...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...昔時(むかし)から持伝へた封印つきの仏様がある...
薄田泣菫 「茶話」
...伊吹山や靈仙山や其等の山々が皆昔時の東山道(とうさんだう)の通路を阨してゐたといふことは一望して明かに肯かれる...
近松秋江 「湖光島影」
...昔時においては汗を流し骨を折り...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...優勝劣敗の大法則は昔時のごとく否むしろ昔日よりいっそう快活・周密に行なわるることを信ずといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...「印刷大觀」の「昔時本邦創成の和歐活字製作略傳」には次のやうに書いてある...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...一つは前記の「昔時本邦創成の和歐活字製作略傳」中の末尾に見える...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...しかし安政五年といへば「昔時本邦創成の和歐活字製作略傳」を信ずるかぎり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...昔時のローマン主義のように空想に近い理想を立てずに...
夏目漱石 「教育と文芸」
...昔時ハ禽獸ハ唯本能アリテ...
西周 「人智論」
...昔時(せきじ)、ローマ時代には徳という字と勇気という字とは二つ別々に存在しなかった...
新渡戸稲造 「自警録」
...昔時(せきじ)の得意を夢み...
新渡戸稲造 「自警録」
...わが輩は話にまぎれてとかく昔時(むかし)のことのみを述べたが...
新渡戸稲造 「自警録」
...吾等は始めて昔時ガマズミの実を染料にしたという事実を幸に把握する事が出来たのである...
牧野富太郎 「植物記」
...元來は山林であつたのである――叡山の如きは文字的に既に叢林であるが――昔時印度人が俗の生活を了つて修業する時は乃ち山へ這入り...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...昔時以来常に我師たりし弥勒に先だつ事九劫まず成道したわやいと仏が説かれた...
南方熊楠 「十二支考」
...方識昔時高尚士...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...昔時は大木が立ちこめてゐたその大木の根が地中深くまで燃え込んで行くのであらう...
吉江喬松 「山岳美觀」
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