...なお昔時の風あり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...昔時は鹿を指して馬という...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...経済未発達の昔時(せきじ)に比して...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...ために今日の戦争は昔時に比して一層悲惨の状況を呈することとなった...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...あたかも昔時(せきじ)の我が琉球(りゅうきゅう)の如きものであったかも知らぬ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...昔時(むかし)から持伝へた封印つきの仏様がある...
薄田泣菫 「茶話」
...漱石氏が熊本を去って後に紫溟吟社の人々も四散してしまってまた昔時の面影を見ることが出来ないようになったが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...昔時非常に智能優秀な民族が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...伊吹山や靈仙山や其等の山々が皆昔時の東山道(とうさんだう)の通路を阨してゐたといふことは一望して明かに肯かれる...
近松秋江 「湖光島影」
...万象はいつかは昔時の状態そのままに復帰して...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...然れども昔時行旅の便甚だ難きに馴れて...
長塚節 「草津行」
...本県の中学は昔時(せきじ)より善良温順の気風をもって全国の羨望(せんぼう)するところなりしが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...わが輩は話にまぎれてとかく昔時(むかし)のことのみを述べたが...
新渡戸稲造 「自警録」
...また昔時(せきじ)シナの妃(きさき)が庭園を散歩し...
新渡戸稲造 「自警録」
...又明月記に元久二年二月二十三日御七条院此間予可儲肴等持参令取居之長櫃一土器居小折敷敷柏盛海松覆松とあれば昔時は貴人も食用に供せられたるならん」「又海藻の種類は多し模様として応用得べきもの少からず然れども古来諸種の工芸品の模様に応用せられたるものは実にみるのみなりみるは其形状のみならず体色も用ひられてみる色といへる緑に黒みある色をも造られたり」とある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...けだし弓は昔時(せきじ)にあつては神聖なる武器にして...
正岡子規 「俳諧大要」
...昔時 TIEDEMANN が言語を以て窘迫の餘...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...七六長者屋敷は昔時長者の住みたりし址(あと)なりとて...
柳田国男 「遠野物語」
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