...是昔時の熔岩流の末端にして...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...昔時は、ヤソ教は毎日礼拝を行い、その時間またいたって長く、日曜のごときはほとんど終日礼拝を行いしが、今日はしからず、毎日曜に限り礼拝、説教あるのみ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...なお昔時の風あり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...ゆえに、昔時大罪人の骨、今日大聖者の骨となり、朝夕礼拝供養を受くるもの必ず多かるべし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...昔時、向象賢や蔡温を悩ましたところの沖縄婦人は、他日、女子問題をひっさげて有髯(ゆうぜん)男子をして顔色なからしむるような活動をやるかもしれませぬ...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...ために今日の戦争は昔時に比して一層悲惨の状況を呈することとなった...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...昔時(せきじ)に於ける山中鹿之介坂田公時も山家育ちなり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...昔時支那にて伯夷(はくい)叔齊(しゅくせい)の高潔を真似るにあらずして...
関寛 「関牧塲創業記事」
...僕に話したが昔時(むかし)の武辺者(ぶへんしゃ)に...
関根黙庵 「枯尾花」
...しからばすなわちかの欧州なるものはその昔時においては政治社会をもって生活社会を支配したるにかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...然れども昔時行旅の便甚だ難きに馴れて...
長塚節 「草津行」
...浅薄(せんぱく)なる観察者には昔時(せきじ)に戻りたる感じを起させるけれども...
夏目漱石 「教育と文芸」
...昔時のローマン主義のように空想に近い理想を立てずに...
夏目漱石 「教育と文芸」
...彼女は昔時(いにしえ)の太夫職(たゆうしょく)の誇りをとどめた才色兼美の女で...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...また昔時(せきじ)死生を共にせし自由党有志者の堕落軽薄を厭(いと)えり...
福田英子 「妾の半生涯」
...此竹島は昔時より日本人蚫獵を做(な)れ〔し〕來れる處なれば速に出帆すべしと云ば...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...昔時以来常に我師たりし弥勒に先だつ事九劫まず成道したわやいと仏が説かれた...
南方熊楠 「十二支考」
...七六長者屋敷は昔時長者の住みたりし址(あと)なりとて...
柳田国男 「遠野物語」
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