...昔年には、夜分にはあちこちからお化け屋敷のような怪談が語られたものだ...
...昔年の本社のビルで働いていたので、なんだか懐かしい気分になる...
...この昔年の漫画は、今読んでも面白いと思う...
...昔年の仲間との再会は、とてもうれしいものだ...
...昔年の冒険話を語るのが好きな祖母の話は、いつもドキドキさせられる...
...「昔年亡父孤蓬庵主小壺をもとめ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...昔年、彼が犯罪界の王としてまた巴里(パリー)において最も有名な人物として、彼はしばしば多くの讃辞やまたは謝辞、否(いな)恋文さえ受取った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...入金の内儀客の来るを見れば誰彼の別なくそら/″\しく世辞を言ふこと昔年に異らず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...果して昔年の如く放浪の生活をなし得べきや否や...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...昔年は一本の鎗を以て三軍の成敗を決したることあり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...かえって少年のために己(おの)が昔年の品行を摘発枚挙せられ...
福沢諭吉 「徳育如何」
...昔年(せきねん)唱えたりし主義も本領も失い果し...
福田英子 「妾の半生涯」
...大江戸の昔年々の除夜に王子装束榎の下へ関八州の狐が寄りつどつて狐火を燃やしたと云ふ広重浮世絵の光景を説き...
正岡容 「滝野川貧寒」
...昔年自嘗賦分離...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...吾亦昔年漫踏過...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...昔年余亦従二君同看...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又昔年池辺義象(よしかた)さんの紀行に歌一首があつたかとおもふが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...昔年今日訪君家...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...判事松田道夫君は昔年津山の昌谷千里(しやうたにせんり)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...富士川さんは昔年(せきねん)日本医学史の資料を得ようとして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...福沢は昔年の事を語り出(い)でてこれを善遇した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...豊田の郷はもう昔年のさびれた屋並みではなく...
吉川英治 「平の将門」
...昔年代々有之と云えども...
和辻哲郎 「鎖国」
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