...母はどこかへ行った帰りに「日本昔噺(にほんむかしばなし)」の中にある「浦島太郎(うらしまたろう)」を買って来てくれた...
芥川龍之介 「少年」
...真先(まっさ)きに私(わたくし)がお訊(たず)ねしたのは浦島太郎(うらしまたろう)の昔噺(むかしばなし)のことでございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...長え長え昔噺(むがしこ)...
太宰治 「雀こ」
...おなじ昔噺(むがしこ)をし...
太宰治 「雀こ」
...外ヶ浜の昔噺は、これ位にしてやめて、さて、私たちのバスはお昼頃、Mさんのゐる今別に着いた...
太宰治 「津軽」
...たけに昔噺(むがしこ)語らせて...
太宰治 「津軽」
...巨大な鉄製の首無(くびなし)人形で『決して意地悪をしない料理番』というあの昔噺の文字を書いた羊鍋(ソースパン)を手にした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...昔噺(むかしばな)しなりとも認(したた)め遣(つか)わし申すべし〔情思懇篤〕...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...子供らへ昔噺(むかしばなし)の如く噺(はな)し聞かすべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その名前だけは昔噺(むかしばなし)のうちに聞いているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔噺(むかしばなし)の主人公と違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...鬼の人を取り食ふなどは昔噺(むかしばなし)の草双紙などには有る事にて...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔噺(ばなし)をしたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔噺にあるとほりの*鶏の脚で立つた小舎が現はれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...突然そんな昔噺をはぢめようとした...
牧野信一 「円卓子での話」
...圓蔵が昔噺は「夏の医者」で...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...同時に昔噺(むかしばなし)の絵葉書を発行...
山本笑月 「明治世相百話」
...昔噺(むかしばなし)さながらの興をそえることになるのだが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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