...真先(まっさ)きに私(わたくし)がお訊(たず)ねしたのは浦島太郎(うらしまたろう)の昔噺(むかしばなし)のことでございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...――『あの昔噺(むかしばなし)が事実(じじつ)そのままでないことは申(もう)すまでもなけれど...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...尤も印度の昔噺によると...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...其の乳の海は?』『昔噺にはその事は書いてない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...長え長え昔噺(むがしこ)...
太宰治 「雀こ」
...おなじ昔噺(むがしこ)をし...
太宰治 「雀こ」
...外ヶ浜の昔噺は、これ位にしてやめて、さて、私たちのバスはお昼頃、Mさんのゐる今別に着いた...
太宰治 「津軽」
...巨大な鉄製の首無(くびなし)人形で『決して意地悪をしない料理番』というあの昔噺の文字を書いた羊鍋(ソースパン)を手にした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...桃太郎鬼が島征伐(せいばつ)の昔噺(むかしばなし)の如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...祖母は昔噺をやめて...
豊島与志雄 「幻の園」
...今度は臼だらう」「へエ?」「昔噺(むかしばなし)で行くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔噺(ばなし)をしたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土方と舟方と喧嘩して、人間が仲に入ったってなあ、ありゃ昔噺だぜ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...昔噺にあるとほりの*鶏の脚で立つた小舎が現はれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...鶏の脚で立つた小舎露西亜の昔噺に出て来る鬼婆の棲家は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そんな時のベシーは、火熨臺(ひのしだい)を子供部屋の爐邊へ運んで來て、私たちを周圍に坐らせ、リード夫人のレースの縁飾(ふちかざ)りを仕上げたり、ナイト・キャップの縁(ふち)を縮めたりしながら、私たちの熱心な環視(くわんし)の中に、古いお伽噺(とぎばなし)や、昔噺や、時とすると(後になつて、私は、知つたのだけれど)、『パミラ』や『モーアランド伯爵ヘンリイ』から拔萃した戀や冒險の幾くさりかを話して聽かせて、私たちの熱心な好奇心を滿足させて呉れた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...セントラルカフエーにブラジル系の珈琲を飲んで拠りどころなき情熱を燃やした私たちそのかみの「ペラゴロ」(さう呼ばれてゐた)もこんな昔噺をかけるやうになつてしまつた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...昔噺(むかしばなし)さながらの興をそえることになるのだが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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