...彼の弟は彼の為に圧迫を受け易いのに違ひなかつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...――何ごとにも影響を受け易い僕一人に限つてゐることであらうか? 僕はこの不可思議なギリシアこそ最も西洋的な文芸上の作品を僕等の日本語に飜訳することを遮(さまた)げてゐるのではないかと思つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...外来の新宗教の入り易い点があった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...人間の生活は特殊的なものに関してしばしば誤謬に陥り易いことを告白しなければならず...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...その限り自由主義者ほど御し易いものはないと云わねばならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ああ年若な女の容易い慴えよ...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...さうして默つてこそ居るが冷笑の目を以て見られ易い...
長塚節 「記憶のまゝ」
...一層凍り易いのである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
......
野口雨情 「雨情民謡百篇」
...現在の探偵小説の傾向として非常に都会的になり易いという欠点がある...
野村胡堂 「芸術としての探偵小説」
...ただ解決が出来れば幾分か諦(あきらめ)が付き易い効はあるが...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...その記憶も漸(ようや)く遠のいて私の心の裡(うち)でそれが全体としてはっきりと見え易いようになり出した...
堀辰雄 「菜穂子」
...飲酒常習者の白面(しらふ)は兎角はにかみ易いものであるが...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...お易い御用でございます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...(c)それは物体においてよりも精神においてますます多くあるものであるから(なぜなら精神の方こそより柔軟な・より多くの形を与えられ易い・実体なのであるから)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...口で云うのは易いが...
山本周五郎 「花も刀も」
...案内の者はお易い御用でござりますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...鞍は人目につき易いからな」「では何か...
吉川英治 「黒田如水」
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