...ものの哀れを感じ易いからな...
芥川龍之介 「好色」
...のみならずはにかみ易い上にも...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...特に田舎出の人々の陥り易いところである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は何ごとにも有頂天になり易い性質を持つてゐるが...
太宰治 「津軽」
...最も腐敗し易い商品である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...卑近な誤解を招き易い...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...これはさほど容易いことではない...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...従って防禦し易い場合がずい分あるものです...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...薫の宇治の十帖の方がどうも入り易いし...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...四五月の雪代の頃は釣り易いが...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...成功主義者ほど御し易いものはないであろう...
三木清 「人生論ノート」
...センチメンタリズムに陥つたりし易いものだ...
三木清 「日記と自叙伝」
...文章に調子がつくと作者はよみ下し易い美文めいたリズムにのるのである...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...はなれ易いものであると云うけれ共...
宮本百合子 「M子」
...誤植や誤写は自分に発見し易いが...
森鴎外 「不苦心談」
...まね易い頽廃的なところばかりをまねるために...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...きわめて手術のし易いタチの小鼻であると思った...
夢野久作 「少女地獄」
...この青年は国家問題に昂奮し易い福岡県下の出身かも知れぬと云うんだね...
夢野久作 「爆弾太平記」
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