...俗語を正したことは最も人目に止まり易い特色だつたのに違ひない...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...渠の嘗て逢つた樣な近づき易い世の常の女であつたなら...
石川啄木 「鳥影」
...いろ/\に柔かに変り易い...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...お易い御用ですわ」そこで夫人は内中(うちじゅう)の雇人(やといにん)を客間に呼び集めた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...こんな誤解され易い...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...直に信ず様に成り易い...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...火薬は化合し易い数種の薬品の混合で...
中谷宇吉郎 「弓と鉄砲」
...毎節の同じ行の七同士の部分構成が一致しておればふしはつけ易い...
信時潔 「歌詞とその曲」
...この道教の言ひ分は俗身に入り易く信じ易い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...新に彼の中に「善く見る目」と「感じ易い心」とだけを持つところの詩人を眼覺めさせたのである事は...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...「輿論(よろん)においてひとが誤解され易いのには実に驚く...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...一番自分に目のつき易い場所へ彼等を座らせたことになっていた...
宮本百合子 「高台寺」
...(c)それは物体においてよりも精神においてますます多くあるものであるから(なぜなら精神の方こそより柔軟な・より多くの形を与えられ易い・実体なのであるから)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決意は決意だけの空疎なものになり易い...
山本周五郎 「菊屋敷」
...おっとりしているが感じ易い気性とみえ...
山本周五郎 「契りきぬ」
...分り易い簡単な劇を選み出して見せる...
夢野久作 「能とは何か」
...彼の甲館(こうかん)へ乗入らんこといと易い業(わざ)だ...
吉川英治 「上杉謙信」
...しばらく人を遠ざけていただけまいか」「お易いことです」頼朝は...
吉川英治 「源頼朝」
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