...小器用さは真面目さの足りない所を胡麻化し易い...
芥川龍之介 「芸術その他」
...又自分たちが猥雑(わいざつ)な心もちに囚(とら)はれ易いものだから...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...あの画(え)の幻燈の中にちらりと顔を出した少女は実際何か超自然(ちょうしぜん)の霊が彼の目に姿を現わしたのであろうか? あるいはまた少年に起り易い幻覚(げんかく)の一種に過ぎなかったのであろうか? それは勿論彼自身にも解決出来ないのに違いない...
芥川龍之介 「少年」
...)しかし又一つには閑却してゐた為に文学者たちの研究に材料を与へ易い為もある訣である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...他人に喜ばれ易い言葉である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それから毎日その色盲の軍医の補助によって色盲者に間違い易いような幾組かの色彩を紙に塗っておきまして...
石原忍 「色盲検査表の話」
...また戦争は多くの社会現象の中で最も科学的に検討し易いものではなかろうか...
石原莞爾 「最終戦争論」
...河原で一人で働いてゐる自分をはるかに見つけ易いことに気づいた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そんな噂が立つと縁談などゝいふものは蹶づき易いものだしな...
長塚節 「開業醫」
...命を絶つのは易いが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう一度その鳥の巣を通行人の目につき易いかどうか調べて見るかのやうに見透かすやうにしてゐたが...
堀辰雄 「巣立ち」
...四五月の雪代の頃は釣り易いが...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...そういう傾向の一番あらわれ易い文学の領域などではこの現象がまことに顕著です...
宮本百合子 「現実の道」
...気分が変り易いとか...
柳田国男 「故郷七十年」
...まね易い頽廃的なところばかりをまねるために...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...お互ひ人間はどうも自分たちの住んでゐる文化の中に偏し易い...
吉川英治 「折々の記」
...とかくわがまま凡慮(ぼんりょ)にとらわれ易い平時の身のいましめとしていたという事である...
吉川英治 「黒田如水」
...曲解され易い性情のあるものである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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