...昏々として睡る間にも(而も先生は昏睡されたのではなかつたから)猶繼續してゐることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...われらは皆昏々として眠つて居る...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...気力もなく昏々と眠りつづけておりました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...だが、子供は九度以上の高熱で、かっとほてって、そして水分の乏しいようなしなび方をして、昏々と眠り、時々手足の筋肉を、ぴくりぴくりさしています...
豊島与志雄 「肉体」
...そして昏々と眠っていた...
豊島与志雄 「裸木」
...昏々(こんこん)と泥に酔ったフナのように...
野村胡堂 「九つの鍵」
...昏々(こんこん)として深い眠りにおちているのです...
野村胡堂 「九つの鍵」
...変なカクシを作って居りましたよ」妹は昏々(こんこん)として眠り続ける姉の顔――少しむくんで...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...孝次郎は二日も昏々と眠つて暮したせゐか...
林芙美子 「雨」
...昏々(こんこん)と眠り...
林芙美子 「浮雲」
...自分が酔いどれて昏々と眠っている間に...
久生十蘭 「魔都」
...昏々(こんこん)と眠り続けると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...昏々とあたりを迷って容易に去らない...
吉川英治 「剣難女難」
...昏々(こんこん)と夢現(むげん)の境にはいった頃...
吉川英治 「剣の四君子」
...昏々と眠ってしまう...
吉川英治 「三国志」
...昏々と意識も知覚もなくしておいてから...
吉川英治 「三国志」
...昏々(こんこん)の状におちていた凌振だったが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...昏々(こんこん)と...
吉川英治 「親鸞」
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