...白人の髪が明色であるのにわれ/\の髪が暗色であるのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...彼は明色の絨毯についたいくつかの足跡を指さしました...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...ヤングは明色のまつげの下からフェリアをにらみつけた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...二本松のあたり一抹(いちまつ)の明色は薄墨色(うすずみいろ)に掻(か)き消されて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...服装は回教徒のアラビア人と区別がつかないが、外貌はずっときゃしゃで、顔も明色に近い...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...髪は灰色がかった明色で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...かすかな明色の髪の下では...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...あまり太くない明色の軽く縮れた口髭と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...薄い明色(ブロンド)の頬髯を長くのばして...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ごく薄い明色のまつげに蔽われた水色の眼と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...彼がいま腕をあげて、かわいい、明色の、柔かく縮れた、細長いイギリス風の頭の下に、細い両掌をあてがったなり、そこに横になっているところは、なんだか小さいやせたアモオルのような観があった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...ふさふさした明色の髪の毛が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...淡い明色のばりばりしたこわい毛が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...また明色(ブロンド)の高髻(たかまげ)などの間を王族の一行過(よぎ)りたまふ...
森鴎外 「文づかひ」
...「殊(こと)なるかたに心とどめたもうものかな」といいて軽くわが肩をうちし長き八字髭(ひげ)の明色なる少年士官は...
森鴎外 「文づかい」
...明色な髪と Centaurea の花のやうな目とを除(の)けて考へると...
森鴎外 「魔睡」
...隣にゐた明色の髪の Isolde はその仲間であつた...
森鴎外 「魔睡」
...アラビア語を解する明色の混血児に逢うことが出来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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