...流石(さすが)の私にも彼が満足するような明答(めいとう)を与えることが出来ませんでした...
海野十三 「壊れたバリコン」
...農科大學の試驗成績を以て國務大臣の明答を促したり...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...例えば自分等の子供に質問されて即座に明答を与えることが出来ない程度にまで意識の圏外に排泄してしまっているのは事実であるらしい...
寺田寅彦 「鉛をかじる虫」
...ルクレチウスは別にこの疑問に対してなんらの明答を与えるものではないが...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...お兄さん、何だい」「さあ、御明答ですよ...
外村繁 「夢幻泡影」
...矢杉はとっさに明答もなしかね...
豊島与志雄 「在学理由」
...与八の明答に苦しむのを見て取ったかのように...
中里介山 「大菩薩峠」
...それと明答を与えてくれませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...言下に明答を与えくれた...
正岡容 「わが寄席青春録」
...この学校で家庭料理を学んだ令嬢や妻君はこれらの原理を覚え込んで質問に明答が出来なければ卒業証書を貰(もら)えない...
村井弦斎 「食道楽」
...明答を避ける風だった...
横光利一 「旅愁」
...敢て明答を欲しないような顔色だった...
吉川英治 「三国志」
...徐盛は、明答した...
吉川英治 「三国志」
...登子(とうこ)と、そして子供らのことだが」「はっ」「子は二人か」「さようです」「幾つと、幾つ?」「庶子(しょし)竹若(たけわか)七歳と、実子千寿王(せんじゅおう)と申す四歳がございまする」「ほかには」「…………」高氏はやや間をおいてから、「ございませぬ」と、明答した...
吉川英治 「私本太平記」
...さらにわしも明答しよう」諾(だく)すに一書を以てした...
吉川英治 「新書太閤記」
...「されば」明答すると...
吉川英治 「親鸞」
...この問いに対して明答できるものなら答えてみい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...明答は得られなかったらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
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