...願くばもっと明確な証左(しょうさ)を御願いしたい...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...(1)も(2)も不完全な答えでありますが(3)だけは俳句の存在する限り動かすことのできない明確な正当な答えであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ひとつの明確な酷点を教示した...
太宰治 「虚構の春」
...之等の維持者を背景として民族道徳が案外嚴格に守られて居ると云ふ明確な事實からして...
橘樸 「支那を識るの途」
...露(あらわ)に指し示して諸君に明確なる全貌をお伝えすることのできぬのを遺憾とするが...
橘外男 「蒲団」
...明確な謝意を表するものもないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...原因によって明確な点の数と事象の性質に限定されるが...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...でき得る限り明確な姿をとらせないままにしてきた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...明確なるもの、論理的なるもの、概念的なるものに興味を失って、非合理的なるもの意志的なるものに共鳴するようになった私が最初に得たのはショーペンハウエルの哲学であった...
三木清 「語られざる哲学」
...そこに於て運用されることによつて一層明確なる規定に到達することが出來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...これほど明確な標準から統一した美術館を建てている国は外国にもないかと思われます...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...それがだんだんに発展して明確な国家の形態をそなえるようになるまでには...
矢部貞治 「政治学入門」
...より以上に明確な弁証法的発展段階の上に...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...簡単で明確な宣言だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...松平元康からその儀について明確な返答のある由が伝えられて来たので...
吉川英治 「新書太閤記」
...守将の奥村助右衛門(おくむらすけえもん)の日ごろの仁愛と今日の明確な決意が...
吉川英治 「新書太閤記」
...概念的に明確な漢詩は叙情的に潤(うるお)うた律動の細かい唐詩に変わった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...従って味の高下や品格などについては決して妥協を許さない明確な標準があったように思われる...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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