...併し近來自分の缺陷の意識が明瞭になるにつれて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...國家主義と民族主義との相違は政治上の主張として兩者を對照すれば最も明瞭になるであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...今後諸外国がわれに対する所行によって漸々(ぜんぜん)明瞭になるであろう...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...このことが明瞭になるやうに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...もっと明瞭になるかも知れない...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...日本におったとき歴史や小説で御目にかかるだけでいっこう要領を得なかったものが一々明瞭になるのははなはだ嬉しい...
夏目漱石 「倫敦塔」
...我々はその目的を何所(どこ)まで進ませねばならぬかということも自から明瞭になるであろうと思う...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...歩くにつれてその声はだんだん近くだんだん明瞭になる...
久生十蘭 「魔都」
...あの手紙でおれには何もかもが明瞭になるのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...すべてのものはすぐ明瞭になる...
堀辰雄 「眠れる人」
...これを生活に對して考へてみると明瞭になるであらう...
三木清 「人生論ノート」
...それを問に対する答と考えると明瞭になる...
三木清 「哲学入門」
...徳と有能性との密接な関係は一層明瞭になるであろう...
三木清 「哲学入門」
...意識が次第に明瞭になると共に...
森鴎外 「大塩平八郎」
...モンテーニュは自分について語ることがますます詳しくなるが、同時に人類一般に働きかけようとの意志も、益々強く、明瞭になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おのずから明瞭になるであろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...平家の敗色が明瞭になると...
吉川英治 「源頼朝」
...前にあげた他の三人の人類の教師と比較すれば明瞭になる...
和辻哲郎 「孔子」
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