...それから明日の夜半まで二十四時間...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...悦子は姉ちゃんと明日の夜汽車で立ち...
谷崎潤一郎 「細雪」
...而(しか)も明日の夜行で立って東京へ行き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...出立は明日の夜行か明後日朝の急行にすること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明日の夜の連絡船で向うにわたる...
田山録弥 「海をわたる」
...三七二十一日の滿願はもう明日の夜でございます...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...明日の夜から、楽にしてやるぞ!ここで私は、私がどの程度の劇薬をのまねば眠れないか、又如何にして其の薬を手に入れているかを語らねばなりません...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...雨が降るから下駄を取りに行かう私を酔はせてあの人は何も言はないから愛して下さいと云ふから何も言はないで愛してゐるのに悲しい……明日の夜は結婚バイカイ所へ行つて男をみつけませう――わたしの下宿料は三十五円よあゝ狂人になりそうなの一月せつせと働いても海鼠のやうに私の主人はインケンなんです...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...「僕達が二人の家で彼の看護をしたいんだが」「僕はもう病院の主任の医者を来させてるんだよ」「それで、どうなんだ?」「彼が言うには、明日の夜までだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「どうかこれを明日の夜まで」と早口に囁いてそのまま扉を閉じて食堂の方へ行ってしまわれた...
久生十蘭 「魔都」
...明日の夜、本隊は紅玉軍港金剛石(こんごうせき)砲台の沖へつく筈(はず)だ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...明日の夜、大部隊がやってきて、コンクリートをうち、天井に綱帯をとりつける...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...新しく「やま連」を中心とする部落の闘争組織ができようとするにあたり「明日の夜になると我々の故郷にも赤い旗が立つ」と抽象的表現で結び...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...きつと明日の夜はその方たち遲れていらつしやるんでせうけど...
横光利一 「榛名」
...明日の夜わかるよ...
吉川英治 「私本太平記」
...したが、あなたはまだ、淀の舟でお見かけしたほどでもありませぬな」「いや、あとは明日の夜、冥途の月を見て飲もうよ...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし彼らの計のウラをかいた備前佐々木党のうごきも彼らのキモを脅(おびや)かし、またこのほうも、飽浦の加治安綱が、加里屋(赤穂)ノ浦へ加勢に上がった日を期して、一(いっ)せい兵をすすめたので、船坂峠のいただきに兵を伏せていた児島高徳、松田の権ノ五郎らも、事成らずとあきらめたか、やがてちりぢり軍を解き、いずこへともなく逃げ失せました」と、小山秀朝は、こう状況を語ったうえで、「……しかしなお、敵に再度の目企(もくろ)みがないとはかぎらぬゆえ、千葉ノ介は船坂に殿軍(しんがり)して、明日の夜ごろ、院ノ庄に追ッつく手筈となっており申す」と、つけ加えた...
吉川英治 「私本太平記」
...「うむ」と、三位卿はうなずいたが、「とにかく、まことにいい潮時に出向いてきたというもの、明日の夜、四国屋の商船(あきないぶね)へその弦之丞めが何も知らずに乗りこむとあれば、魚みずから網へ入ってくるようなものじゃ」「討つ機会はたびたびであったが、必殺のところを狙って、こんどこそは遁(のが)すまいと、わざと鳴りをしずめていた吾々の苦心は、それこそ、門外漢にはうかがい知れぬものでござった」一角は、三位卿の加勢に対して不快はないが、決してきょうまで無為(むい)にいたわけではないという意味をチラと、ここで釈明しておいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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