...それから明日の夜半まで二十四時間...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...悦子は姉ちゃんと明日の夜汽車で立ち...
谷崎潤一郎 「細雪」
...而(しか)も明日の夜行で立って東京へ行き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...雨が降るから下駄を取りに行かう私を酔はせてあの人は何も言はないから愛して下さいと云ふから何も言はないで愛してゐるのに悲しい……明日の夜は結婚バイカイ所へ行つて男をみつけませう――わたしの下宿料は三十五円よあゝ狂人になりそうなの一月せつせと働いても海鼠のやうに私の主人はインケンなんです...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...早く行って明日の夜あけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...明日の夜明け、空が白みかけたころ、ブロミディアを飲んでおいて、このボートで湖心へ漕ぎだす...
久生十蘭 「肌色の月」
...つまり明日の夜の十時に熱海の熱海ホテルですることになった...
久生十蘭 「魔都」
...「どうかこれを明日の夜まで」と早口に囁いてそのまま扉を閉じて食堂の方へ行ってしまわれた...
久生十蘭 「魔都」
...明日の夜、本隊は紅玉軍港金剛石(こんごうせき)砲台の沖へつく筈(はず)だ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...明日の夜汽車で」と...
広津柳浪 「今戸心中」
...恐らく明日の夜までかかるだろう...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...きつと明日の夜はその方たち遲れていらつしやるんでせうけど...
横光利一 「榛名」
...――明日の夜こそは...
吉川英治 「剣の四君子」
...しかし彼らの計のウラをかいた備前佐々木党のうごきも彼らのキモを脅(おびや)かし、またこのほうも、飽浦の加治安綱が、加里屋(赤穂)ノ浦へ加勢に上がった日を期して、一(いっ)せい兵をすすめたので、船坂峠のいただきに兵を伏せていた児島高徳、松田の権ノ五郎らも、事成らずとあきらめたか、やがてちりぢり軍を解き、いずこへともなく逃げ失せました」と、小山秀朝は、こう状況を語ったうえで、「……しかしなお、敵に再度の目企(もくろ)みがないとはかぎらぬゆえ、千葉ノ介は船坂に殿軍(しんがり)して、明日の夜ごろ、院ノ庄に追ッつく手筈となっており申す」と、つけ加えた...
吉川英治 「私本太平記」
...明日の夜の今頃は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「うむ」と、三位卿はうなずいたが、「とにかく、まことにいい潮時に出向いてきたというもの、明日の夜、四国屋の商船(あきないぶね)へその弦之丞めが何も知らずに乗りこむとあれば、魚みずから網へ入ってくるようなものじゃ」「討つ機会はたびたびであったが、必殺のところを狙って、こんどこそは遁(のが)すまいと、わざと鳴りをしずめていた吾々の苦心は、それこそ、門外漢にはうかがい知れぬものでござった」一角は、三位卿の加勢に対して不快はないが、決してきょうまで無為(むい)にいたわけではないという意味をチラと、ここで釈明しておいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...到頭二人は或る日林檎の畑の中で明日の夜明けに手をとりあって村から逃げ出す約束までした...
渡辺温 「絵姿」
...明日の夜泊る丸沼の番人への土産でもあり自分の飮み代でもある酒を買つて來て貰ふことを昨夜更けてから宿の主人に頼んだのであつたが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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