...不思議に新らしい傾向を直覚する明敏な頭を持っていて...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...日常の事物を把握するに明敏な頭脳は往々にして論理的に無能である場合が見出されるのは少なくない事実である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...全体を整然と統一するだけの明敏なる知力を伴っている...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...知力よりもさらに明敏な...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明敏な活力とのぼせ上がった愚蒙(ぐもう)との...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼に必要なのはむしろ、思慮深い、博学な、明敏な、親切な、しかも厳格な、メントールのごとき指導者である――(それはグージャール自身のことを言ったものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...アルノー夫人の明敏な言葉があったにもかかわらず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明敏なお延の眼にそれが映った時...
夏目漱石 「明暗」
...やはり同じやうな心の状態にある人との間に於てのみ可能な事です……明敏なあなたはもう既に私が何を言ひたいと思つてゐるのかお察しになつたでせうね...
水野仙子 「響」
...明敏な頭脳がいつも何物にか饑(う)えている...
森鴎外 「かのように」
...おん身の如く明敏なる人には言葉短くて足りなん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...春さんの頭の明敏なことを...
山本周五郎 「青べか物語」
...肝心な事は動かしようがないものだ……以前は明敏なお方であった...
山本周五郎 「新潮記」
...ひじょうに頭の明敏な公子だそうで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...あらゆる明敏な感覚を持つ名探偵のように...
夢野久作 「鉄鎚」
...極めて明敏なる頭脳の所有者にして且つ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...督軍呉俊陞氏に愛重されてゐる明敏な壮年中将である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...明敏な吉宗にもすぐ読めていたに違いない...
吉川英治 「江戸三国志」
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