...ラプラスやハーシェルのような明敏な人々でも...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そうしてつねに科学者のごとき明敏なる判断と野蛮人(やばんじん)のごとき卒直なる態度をもって...
石川啄木 「弓町より」
...いかな明敏な人でも...
伊藤左千夫 「去年」
...敵のなかのもっとも明敏な相手を迷わせ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...4.それは凡そ世に見る限りの最も明敏な假定であつて...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...室内の一番大きな物から一番小さな物に至るまでのあらゆるものの配置、色彩の配合、些細なものの節約や、巧妙な手際や、明敏な眼識や、優れた感覚などで得られた優雅な多種多様さと対照、そういうものはそれ自身としても非常に快いものであると同時に、それの創案者をも非常によく表(あらわ)していたので、ロリー氏があたりを見しながら立っていると、椅子や卓子(テーブル)までが、この時分までには彼にはすっかりおなじみになっていたあの一種特別の表情★のようなものを浮べながら、彼に、お気に入りましたか? と尋ねているように思われるほどであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...明敏な社会常識と...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...明敏な活力とのぼせ上がった愚蒙(ぐもう)との...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明敏なお延の眼にそれが映った時...
夏目漱石 「明暗」
...明日の午前四時までにあと僅か五時間! 俊秀明敏なあの真名古を出しぬいて...
久生十蘭 「魔都」
...こんなに鋭い明敏な男に下手な言い逃れは通じない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...明敏な頭脳がいつも何物にか饑(う)えている...
森鴎外 「かのように」
...肝心な事は動かしようがないものだ……以前は明敏なお方であった...
山本周五郎 「新潮記」
...ひじょうに頭の明敏な公子だそうで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...明敏な頭脳の持主でありながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...極めて明敏なる頭脳の所有者にして且つ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あなた独得の明敏な頭脳と...
夢野久作 「一足お先に」
...白皙(はくせき)明敏な中古代の勇士のような顔をしている参木(さんき)は...
横光利一 「上海」
便利!手書き漢字入力検索