...いかな明敏な人でも...
伊藤左千夫 「去年」
...これはまことに明敏な注意である...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...明敏な活力とのぼせ上がった愚蒙(ぐもう)との...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼に必要なのはむしろ、思慮深い、博学な、明敏な、親切な、しかも厳格な、メントールのごとき指導者である――(それはグージャール自身のことを言ったものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...此の鄭樵といふ人は頭腦の明敏な人であつたと見えて...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...明日の午前四時までにあと僅か五時間! 俊秀明敏なあの真名古を出しぬいて...
久生十蘭 「魔都」
...こんなに鋭い明敏な男に下手な言い逃れは通じない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...明敏な父の子爵は秀麿がハルナックの事を書いた手紙を見て...
森鴎外 「かのように」
...明敏な頭脳がいつも何物にか饑(う)えている...
森鴎外 「かのように」
...春さんの頭の明敏なことを...
山本周五郎 「青べか物語」
...肝心な事は動かしようがないものだ……以前は明敏なお方であった...
山本周五郎 「新潮記」
...明敏な頭脳の持主でありながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...あなた独得の明敏な頭脳と...
夢野久作 「一足お先に」
...すなわちその真実の親を区別する霊感の如何に明敏なものであるかという事実を日常に証拠立てているものと認められるのである...
夢野久作 「霊感!」
...督軍呉俊陞氏に愛重されてゐる明敏な壮年中将である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...明敏な吉宗にもすぐ読めていたに違いない...
吉川英治 「江戸三国志」
...御明敏な重喜公、それに、不肖(ふしょう)三位有村が帷幕(いばく)にあっていたしますこと」「ははははは……」と、それまで黙っていた阿波守は、いじけずにして濶達(かったつ)で、若々しい居候の言葉が気に入ったらしく哄笑(こうしょう)した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ここには航海者ヘンリの如き明敏な組織者はいなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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