...ラプラスやハーシェルのような明敏な人々でも...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そうしてつねに科学者のごとき明敏なる判断と野蛮人(やばんじん)のごとき卒直なる態度をもって...
石川啄木 「弓町より」
...併し明敏なる若槻総裁は...
戸坂潤 「社会時評」
...明敏な活力とのぼせ上がった愚蒙(ぐもう)との...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明敏な禎輔が見落す筈はなかった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...こんなに鋭い明敏な男に下手な言い逃れは通じない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ある明敏な観察者がかれについて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...明敏な父の子爵は秀麿がハルナックの事を書いた手紙を見て...
森鴎外 「かのように」
...明敏な頭脳がいつも何物にか饑(う)えている...
森鴎外 「かのように」
...おん身の如く明敏なる人には言葉短くて足りなん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...春さんの頭の明敏なことを...
山本周五郎 「青べか物語」
...しばらくは考えを統一することも困難だった……彼は道之進の明敏な質(たち)に一目おいていた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...明敏な頭脳の持主でありながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...そのテリアたった一匹のために、お人形さんみたいな快活、明敏な令嬢が、破鏡の悲劇に陥ろうとしている...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...極めて明敏なる頭脳の所有者にして且つ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すなわちその真実の親を区別する霊感の如何に明敏なものであるかという事実を日常に証拠立てているものと認められるのである...
夢野久作 「霊感!」
...明敏な吉宗にもすぐ読めていたに違いない...
吉川英治 「江戸三国志」
...御明敏な重喜公、それに、不肖(ふしょう)三位有村が帷幕(いばく)にあっていたしますこと」「ははははは……」と、それまで黙っていた阿波守は、いじけずにして濶達(かったつ)で、若々しい居候の言葉が気に入ったらしく哄笑(こうしょう)した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索