...そうしてつねに科学者のごとき明敏なる判断と野蛮人(やばんじん)のごとき卒直なる態度をもって...
石川啄木 「弓町より」
...4.それは凡そ世に見る限りの最も明敏な假定であつて...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...知力よりもさらに明敏な...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明敏な禎輔が見落す筈はなかった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...明敏な瞳をひらき...
長谷川時雨 「下町娘」
...こんなに鋭い明敏な男に下手な言い逃れは通じない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...明敏な質であったので...
松崎天民 「友人一家の死」
...明敏な父の子爵は秀麿がハルナックの事を書いた手紙を見て...
森鴎外 「かのように」
...哲学者もまた(当世風にいうならばもろもろの有用な学識を身につけた強力明敏なたちの人々も)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おん身の如く明敏なる人には言葉短くて足りなん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひじょうに頭の明敏な公子だそうで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...あらゆる明敏な感覚を持つ名探偵のように...
夢野久作 「鉄鎚」
...明敏な頭脳の持主でありながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...白皙(はくせき)明敏な中古代の勇士のような顔をしている参木(さんき)は...
横光利一 「上海」
...督軍呉俊陞氏に愛重されてゐる明敏な壮年中将である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...明敏な吉宗にもすぐ読めていたに違いない...
吉川英治 「江戸三国志」
...御明敏な重喜公、それに、不肖(ふしょう)三位有村が帷幕(いばく)にあっていたしますこと」「ははははは……」と、それまで黙っていた阿波守は、いじけずにして濶達(かったつ)で、若々しい居候の言葉が気に入ったらしく哄笑(こうしょう)した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ここには航海者ヘンリの如き明敏な組織者はいなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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