...さうして常に科学者の如き明敏なる判断と野蛮人の如き卒直なる態度を以て...
石川啄木 「弓町より」
...いづれも頭腦明敏...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...明敏神のごとき名探偵や...
十返肇 「日本推理小説の曲り角」
...此の鄭樵といふ人は頭腦の明敏な人であつたと見えて...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...非常に大きな勤勉さと細かい明敏さは大部分の医学文献の特徴であるが...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...マルクスと小宮山明敏氏との差は...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...このデリケートな点に関するあまたの説――そのあるものは明敏であり...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...ちっとも探索者の明敏さいかんによるのではなくて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...だが僕は、D――の大胆な、思いきった、明敏な工夫力と、彼がその書類を有効に使おうと思うなら常にそれを手近に置かなければならないという事実と、それが総監のいつもの捜索の範囲内には隠されていないという、その決定的な証言とを考えれば考えるほど、――大臣がその手紙を隠すのに、ぜんぜんそれを隠そうとはしないという遠大な、賢明な方策をとったのだということがわかってきたのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...こんなに鋭い明敏な男に下手な言い逃れは通じない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...その癖頭腦(あたま)が明敏で...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...明敏な頭脳がいつも何物にか饑(う)えている...
森鴎外 「かのように」
...貴国人やスペイン人はわれわれほど明敏でないから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...『精神はそれが人間から離れている時はあんなに明敏で偉大で完全であるのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...春さんの頭の明敏なことを...
山本周五郎 「青べか物語」
...白皙(はくせき)明敏な中古代の勇士のような顔をしている参木(さんき)は...
横光利一 「上海」
...明敏な吉宗にもすぐ読めていたに違いない...
吉川英治 「江戸三国志」
...(一一五)もしアダム・スミスの明敏さがこの事実に向けられていたならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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