...他の迷惑となるほどの明敏さで事物人物の滑稽(こっけい)な点を見抜き...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「木村君は、なるほど、才能もあるし、明敏だし、好男子でもあるし、立派な人物かも知れないが、然し、あの香水の匂い……三十男の独身者の香水の匂い、あれだけはいけない……...
豊島与志雄 「食慾」
...明敏な禎輔が見落す筈はなかった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...あり余る俗才に妨げられてか、明敏子貢には、孔子のこの超時代的な使命についての自覚が少い...
中島敦 「弟子」
...いっそう明敏にしたかのようであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「パリの警察は明敏だと褒められているが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...ある明敏な観察者がかれについて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...貴国人やスペイン人はわれわれほど明敏でないから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「あんまり明敏でないもののもとに多くの幸福がある」とあるとおりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...時代に先んずる彼の明敏と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...肝心な事は動かしようがないものだ……以前は明敏なお方であった...
山本周五郎 「新潮記」
...ひじょうに頭の明敏な公子だそうで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...そのテリアたった一匹のために、お人形さんみたいな快活、明敏な令嬢が、破鏡の悲劇に陥ろうとしている...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...この交換局の中に詰めかけている親切明敏を極めた交換嬢……神経細胞たちの仕事振りを参観して見給え……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...且つ平生若き女性に接する機会を有する文弱明敏...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...極めて明敏なる頭脳の所有者にして且つ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...白皙(はくせき)明敏な中古代の勇士のような顔をしている参木(さんき)は...
横光利一 「上海」
...彼の明敏と鋭利なひとみに慴伏(しょうふく)しすぎて...
吉川英治 「新書太閤記」
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