...十二 詩人蕉風の付(つ)け合(あひ)に関する議論は樋口功(いさを)氏の「芭蕉研究」に頗(すこぶ)る明快に述べられてゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...「何も行かなけりやアならんところではなし」と、義雄は明快に、「碁でも打つ方がよからう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あまりにも明快にスラリと解けたので...
海野十三 「三人の双生児」
...明快に解いてみせる面白味が中心となっているものだが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...なぜ彼女は大胆に、明快に、ヨーロッパ新教徒の盟主として一歩を進めて、オランダの王位を取らなかったのか、なぜまた、旧教徒を打ち破ってスペイン帝国をわがイングランドの統治の下におくための善き戦いを闘わなかったのであろうか? 答えて曰わく、そんなものは一つも彼女は欲しくなかったのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...怖(お)じず臆(おく)せず明快に...
田中英光 「オリンポスの果実」
...この事情を明快に指摘して...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...露国の政略と雄図とは実に昨春〔明治十八年〕露国官吏の口より明快に公言せられたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...又明快に見えるかそれとも全く見えないか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...明らかに彼の明快にして適確な...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...流暢明快に五花八陳の美文を劇壇に供へた...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...七事件は非常に明快になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...柳の木がどこかに植わっていて前の場との相違を明快にする...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...此国の裁判官は犯罪の事実を簡単明快に決定すると云ふことの外...
平出修 「公判」
...そうでしょうね」「そしてその原因が甲辰の事に根ざしていると考えるのは間違いでしょうか」「それもたしかでしょうね」東湖は明快に肯定した...
山本周五郎 「新潮記」
...弁舌明快にして風采もよく...
山本笑月 「明治世相百話」
...明快にこうすすめたのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...如何に明快に活々と...
渡辺温 「絵姿」
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