...◯五節以下「悪人」を主題として整然たる理論の下に簡潔明快なる語を行(や)る...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そんな明快な答が出たのか妾には合点がゆかなかったけれど...
海野十三 「三人の双生児」
...適切にして明快なる指令を発した...
海野十三 「地球発狂事件」
...あなたの先刻(さっき)の明快な御判断を...
太宰治 「新ハムレット」
...二博士は観察と実験とに就いて明快な区別を与えている...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...明快な部分を含んでいる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その簡略明快なる色調の諧和を賞するのみならず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...またそのくらい教授は読みやすくて明快なのである...
夏目漱石 「思い出す事など」
...昔のように機敏で明快な判断を...
夏目漱石 「門」
...ソオルは明快な句調で受け答へて...
南部修太郎 「死の接吻」
...二人は夫々詩的明快な純情なるフレキシビリテイに富んでゐるから...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...頭の明快な趣味の高い児にならせなければねえ...
宮本百合子 「暁光」
...松田氏の精確なる記性と明快なる論断とが微(なか)つたなら...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...また明快な解説を時と場所とに従ってするこの俊敏な若い作家の言としては...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...空気を弾く明快な単音は暫くつづいてからぴたりと停った...
横光利一 「旅愁」
...于禁の明快な申し立てを聞き終ると...
吉川英治 「三国志」
...すこぶる明快なさしずであるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の大気明快な統率と...
吉川英治 「新書太閤記」
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