...家を明け渡す期限が本年一ぱいになっていたから...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...今ではこの店子(たなこ)に主家(おもや)を明け渡す時節が到来しつつあるのではないか...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...前日中に明け渡す約束なのに...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...七年間も寝起きをした離室を明け渡すのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家を明け渡すのさ……」「いくらに売れて?」「いくらでもいゝぢやアないか」「そりやアさうだけど……...
林芙美子 「浮雲」
...負けを認めて正々堂々と武器を明け渡す者と同じく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...いよいよ姫路藩が降参して勤王党の方に明け渡すというとき...
柳田国男 「故郷七十年」
...しかし鎌倉を明け渡すのやむなきにいたった今...
吉川英治 「私本太平記」
...京都を明け渡すことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...明け渡すにも、あっさりと、きれいであったが、取り返すにも、左の掌の物を右の掌へ移すぐらいな容易(たやす)さに思われた...
吉川英治 「新書太閤記」
...今宵のうちに明け渡す鉄砲洲の屋敷は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...赤穂城を明け渡す折に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...運送屋来てこほろぎに家明け渡す自分のわびしさといえば...
吉川英治 「随筆 新平家」
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