...明くる日起きぬけに新聞を見ると...
芥川龍之介 「妖婆」
...武藏と上野との界なる八鹽のいでゆに一夜とまりて、明くる日は、名だゝる三巴石を見むとて、神流川の上流に溯る...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...二度目の電話のあった明くる日の午後に幸子は出かけたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その明くる日は可なり忙しい慌(あわただ)しい一日であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二十一明くる日の朝...
谷崎潤一郎 「細雪」
...電話は明くる日の夜...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかし結局こんな事から出入りをしなくなってくれたらいい塩梅(あんばい)だと思っていたのに色男を台無しにされては素直にあきらめきれなかったものかまた明くる日からずうずうしくも平気で稽古にやって来たのでそれならば本気で叩(たた)き込(こ)んでやる真剣の修業に堪(た)えるなら堪えてみよとにわかに態度を改めてピシピシと教えた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...明くる日の朝、眼を覚まして見ると、ナオミはしどけない寝間着姿で、私の枕もとに坐(すわ)っています...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...明くる日の朝、梅吉に呼び醒まされると、三平はふと眼を開いて、枕許に坐っている寝間着姿の女の顔を惚れ/″\と見上げました...
谷崎潤一郎 「幇間」
...明くる日は左の肩を使う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...明くる日になってから...
平林初之輔 「予審調書」
...そのために、明くる日、のそのそ兇行をやった現場へ出かけてくる程大胆な林も、この屍体の移動を見ててんとうせんばかりにびっくりして、おそろしくなって、床下へかくそうとしたのだそうです...
平林初之輔 「予審調書」
...明くる日其処を見るに何の痕(あと)も無し...
柳田国男 「山の人生」
...かれは明くる日はやく出立し...
山本周五郎 「新潮記」
...明くる日おなつから詳しく身の上を聞きながら...
山本周五郎 「契りきぬ」
...明くる日、おせんは裏の魚屋の女房に来て貰って、これからなにをしていったらいいかということを相談した...
山本周五郎 「柳橋物語」
...――明くる日は朝から唸(うな)りつづけで...
山本周五郎 「柳橋物語」
...当りめえだ」明くる日もまた...
吉川英治 「無宿人国記」
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