...その明くる日にそう云うことがあったんだそうです...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...明くる日の朝は、先ず広沢の池のほとりへ行って、水に枝をさしかけた一本の桜の樹の下に、幸子、悦子、雪子、妙子、と云う順に列(なら)んだ姿を、遍照寺山を背景に入れて貞之助がライカに収めた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...と、明くる日には、口の周りを除いて満面紅潮を呈して来たので、もう疑いがない、こう云う風に、口の周囲だけを残して顔が猿(さる)のようになるのが猩紅熱の特長ですと、櫛田医師は云って、隔離室のある病院へ入院するようにすすめたが、悦子がひどく入院を嫌(いや)がるので、伝染病と云っても大人はめったに感染しない病気であるし、そう一軒の家に患者が続出する例は稀(まれ)でもあるから、なるべく家族の方が出入りなさらないように病室を隔離することが出来るなら、家庭で治療されても、と云うことになった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その晩とその明くる日と二日がかりで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...明くる日の夕方電話が懸って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...明くる日になると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...光子さんとそんな話しましたのんが多分明くる日の十九日のことで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...彼に勸めて明くる日に郷に意あらば波わけむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...明くる日は左の肩を使ふ...
徳冨盧花 「水汲み」
...明くる日の朝また電車で帰るのだそうだ...
夏目漱石 「永日小品」
...明くる日も、そのまた明くる日も、どしや降りだつた...
堀辰雄 「巣立ち」
...七明くる日の午ちょっと過ぎに...
山本周五郎 「落ち梅記」
...明くる日、青木千之助は「むさし屋」へ当ってみた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...かれは明くる日はやく出立し...
山本周五郎 「新潮記」
...二明くる日、藩邸の校川を訪ねた...
山本周五郎 「新潮記」
...勘定仕切の監査は明くる日までかかった...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...その祝宴の明くる日...
山本周五郎 「初蕾」
...二庄吉はその明くる日...
山本周五郎 「柳橋物語」
便利!手書き漢字入力検索