...明くる日の暁方(あけがた)...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...明くる日の明け方まで何も知らずに睡り通した一同の者は...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...が、そう云ううちに、一日々々と眼の縁の翳(かげ)りが薄くなって、消えかかって来たので、同じ診て貰うなら次の廻(めぐ)りまで待って、もっとはっきり現れている時の方が、と、幸子は思ったのであるが、井谷の計略が図に中(あた)って、今度は貞之助が一日も早くと急(せ)き立てるので、明くる日、見合いの報告と身許(みもと)調べの催促とを兼ねて上本町の本家へ行き、雪子を阪大へ連れて行くことを一往姉に答えて置いてから、その又明くる日、ちょっと雪子ちゃんと三越まで、と、わざと女中達にそう云って出かけた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明くる朝の四時頃...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明くる日の午後六時頃まで待ちましたけれど...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...来た明くる日から我(わ)が儘(まま)一杯に振舞つてゐたけれど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...明くる晩になると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...明くる日はこの騒動で...
夏目漱石 「永日小品」
...母に打ち明けたのはたしかその明くる日であった...
夏目漱石 「行人」
...その明くる年の春から夏にかけて...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...第二作『三十三の死』は明くる年の正月の新小説に載せられた...
森田草平 「「青白き夢」序」
...祭が終って明くる朝...
柳田国男 「年中行事覚書」
...二明くる日の午食を済ませてから...
山本周五郎 「新潮記」
...九明くる年の三月...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...明くる四月二十三日の朝...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...明くる日、おせんは裏の魚屋の女房に来て貰って、これからなにをしていったらいいかということを相談した...
山本周五郎 「柳橋物語」
...明くる日、朝の食事が終るとすぐ、あと片付けもせずにおせんは出ていった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...明くるや早くに、二人は薄刃の山刀を腰に、手には必殺道具を抱え、しめたる帯は虎の筋、豹の皮の半袴(はんばかま)といういでたちで、雲を踏み、風にうそぶいて、「ここらは出るところ」と、日ねもす歩き廻っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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