...と、明くる日には、口の周りを除いて満面紅潮を呈して来たので、もう疑いがない、こう云う風に、口の周囲だけを残して顔が猿(さる)のようになるのが猩紅熱の特長ですと、櫛田医師は云って、隔離室のある病院へ入院するようにすすめたが、悦子がひどく入院を嫌(いや)がるので、伝染病と云っても大人はめったに感染しない病気であるし、そう一軒の家に患者が続出する例は稀(まれ)でもあるから、なるべく家族の方が出入りなさらないように病室を隔離することが出来るなら、家庭で治療されても、と云うことになった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...で、その明くる朝は、娘時代によくそうしたように、寝床の中で眼を覚ましながら暫くたわいもないことをしゃべり合った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明くる朝は雨も止(や)んで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明くる朝は九時半頃まで寝過してしまったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...其の明くる日から...
谷崎潤一郎 「少年」
...事実を知りたいだけなんです」私は明くる日...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...明くる朝は夫より二時間も早(はよ)起きて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...殘る處は明くる朝宣ぶべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...明くる日は最早真黒になり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...明くる日の夕方まで...
直木三十五 「南国太平記」
...かの国にて世を終らんかなどの事をさえ打ち明くるに至りければ...
福田英子 「妾の半生涯」
...おれ自身のことだよ」明くる日...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...明くる朝はやく、増田の妻が河口の住居へ来て、自分の亭主の仕事着を差出し、河口初太郎の仕事着を受取って帰った...
山本周五郎 「季節のない街」
...明くる日になっても大助は昏睡(こんすい)状態で...
山本周五郎 「つばくろ」
...その明くる朝はやく...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その明くる夜、直輝は隠居所をおとずれた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...明くる夜の九時、万三郎は裏道づたいに加波山神社まで登り、そこで二人とおち合った...
山本周五郎 「風流太平記」
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