...陸海軍の術語に明き事...
芥川龍之介 「彼の長所十八」
...安住出来る様な明き間じゃない...
芥川龍之介 「上海游記」
...景気づいたから手明きの挽子どもを在りったけ呼(よん)で来た...
泉鏡花 「婦系図」
...「あの明き家買ひ占めの問題はどうでした」と問ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...非常に多數の新築明き家を殘した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これらは一種の愛嬌であって春琴を讃(たた)える意味にこそなれ侮(あなど)る心ではなかったけれども遊里の悪洒落(わるじゃれ)に馴(な)れない春琴は余りよい気持がしなかったいつも眼明きと同等に待遇(たいぐう)されることを欲し差別されるのを嫌ったのでこう云う冗談は何よりも癇(かん)に触った...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...俗に明き盲というものがあります...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...明き盲ですからね...
徳田秋声 「黴」
...若し此れを歌劇(オペラ)の舞台の幕明きに前奏されるプレリュードやウーヴ※ルチュールの管弦楽を聞くやうな心持にも譬へるならば...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...目明きのお糸が聞き付けた曲者の足音を聞かなかつた筈はありません」「――」「この通り目を開いたつ切りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼鼻は明きませんよ」ガラツ八は頸筋(くびすぢ)を掻いたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...話は思ひの外簡單に埒(らち)が明きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目明きが千人居て...
三好十郎 「好日」
...裏屋の二階明きたりしを借りて住みしが...
森鴎外 「うたかたの記」
...芝居茶屋もブル階級には見得と便利と半分半分、身のまわりを一切預けて幕開きまでは座敷で一服、へい、明きます、と出方のお迎え、食事の世話からお手水の催促までうるさいほど行き届く...
山本笑月 「明治世相百話」
...遠けむりすめろぎの 天の日嗣(ひつぎ)と嗣ぎてくる 君の御代御代隠さはぬ 明き心をすべらべに 極めつくして仕へくる いや継ぎ継ぎに見る人の 語りつぎてて聞く人の鑑(かがみ)にせむをあたらしき 清きその名ぞおほろかに 心思ひてむな言も祖(おや)の名断つな大伴(おほとも)の氏と名に負へる ますらをの伴(とも)まだ九月九日...
吉川英治 「上杉謙信」
...年も三十過ぎだし容貌(きりょう)も悪いが心だては目明きにない正直さだった...
吉川英治 「松のや露八」
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