...サルンががら明きになっているのを幸い...
有島武郎 「或る女」
...その後部の明き/\に繼母と千代子の母...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「あの明き家買ひ占めの問題はどうでした」と問ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...明き盲目の裸男も...
大町桂月 「梅の吉野村」
...わしはお師匠様のお顔を見てお気の毒とかお可哀(かわい)そうとか思ったことは一遍(いっぺん)もないぞお師匠様に比べると眼明きの方がみじめだぞお師匠様があのご気象とご器量で何で人の憐れみを求められよう佐助どんは可哀そうじゃとかえってわしを憐れんで下すったものじゃ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...歴史の展開と共に明きらかになってくる...
中井正一 「美学入門」
...埒(らち)が明きそうでげす」「ははあ」「ははあは張合いがござんせん...
中里介山 「大菩薩峠」
...てる月の明き夜頃は...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...話は思ひの外簡單に埒(らち)が明きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ダボハゼのやうな年明きを待つ氣になるぢやありませんか」「情けねえ野郎だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なまじ眼明きの家よりはサツパリして居るくらゐです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうでも死なれぬ世に生中(なまなか)目を明きて過ぎんとすれば...
樋口一葉 「ゆく雲」
...悪い性根の年(ねん)の明き時」をちよぼに預け...
三木竹二 「いがみの権太」
...燈明き数々の広間帝...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...又靜になりて戸は再び明きぬ...
森鴎外 「舞姫」
...……すると内側から襖(ふすま)が明き...
山本周五郎 「落ち梅記」
...「あたしは明きめくらだし...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...年も三十過ぎだし容貌(きりょう)も悪いが心だては目明きにない正直さだった...
吉川英治 「松のや露八」
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