...もう梯子を昇り始めていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...他の伝承は浦島子の天に昇りしを説き...
高木敏雄 「比較神話学」
...曙早く天上のウーリュンポスに昇り行き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」私は再び昇り、私から言伝を渡されたドローレスが慎重に扉を開ける...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...村の「木昇りの甚(じん)さん」が決死の覚悟で...
徳永直 「戦争雑記」
...無数の傘の隊をなして堂の階段を昇り行く有様を描きしは常に寂寞(せきばく)閑雅を喜ぶ広重の作品としてはむしろ意外の感あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...足音を怖れるやうにして昇り始めた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...静かに階子段(はしごだん)を踏んで二階へ昇りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死せぬもの變らぬもののもとに昇り...
波多野精一 「時と永遠」
...ヴォートランと一緒に階段の昇り口の方へ歩いていった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...夏の夜の鈍色の雲押し上げて白き孔雀の月昇りきぬ夏の夜の月の出の印象で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私たちは小さな石段を昇り...
堀辰雄 「旅の絵」
...インドに渡り王の近衛兵の指揮官まで昇り...
南方熊楠 「十二支考」
...夜もだん/\更けて、月が高く昇り、松に吹く風の音がさえにさえて来ますと、果して空から大きな釣瓶が下りて来て、汐(しほ)の中に、ドブン、ザワ/\と音を立てました...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...二階に住んでいる誰かを訪ねて来た客に見えよう昇りつめるとカギの手のおどり場になっていて下の廊下からは見えないので...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...もう朝日が昇りはじめていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...その騒乱と苦痛とは狂気するまで昇りつめた呻き声なのだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...昇りながら両足で逆さにぶら下り...
山本笑月 「明治世相百話」
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