...日も昇りかけたが...
伊藤左千夫 「姪子」
...以て人生の種々なる方面が次第に高き水準(レベル)に昇り行く淘汰の諸法則をよりよく発見し...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...火の柱は漸次に昇り...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...鼕々(とうとう)と昇り来りし初日かな十二月十三日 草樹会...
高浜虚子 「五百五十句」
...そんな乱暴な昇り降りするひとは無い...
太宰治 「眉山」
...あと五十年間気温が昇りつづけたら...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...撞木(しゅもく)などの間を猿(ましら)のようにサッと昇りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足場を昇りて中ぬりの泥鏝(こて)を持ちながら...
樋口一葉 「大つごもり」
...うっすらと太陽が昇り始める...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...午後になるとまた体温が昇り...
北條民雄 「続重病室日誌」
...」屋根おさへの石運びを、手下の者に命じたところ、ほんの三つばかりの石を運びあげたかと思ふと彼等はもう怠けはじめて、屋根の上で賭博をはじめてゐるではないか、三つの石でこの家根が圧へられるものか――と思ふと自分は大変心配になつたので、とるものもとりあへず駈けつけたまでは好かつたのだが、梯子を昇り、いざ奴等に罵りを浴せようとして、最初の声を一つ放つたかと思ふと、あまりの亢奮の極自分は上向態にもんどりを打つて池の上に転落したのである……...
牧野信一 「鬼の門」
...納屋の屋根裏で架空の塔を昇り降りしてゐる自身の亡霊は...
牧野信一 「ゾイラス」
...粗末な木造の階段を昇りはじめた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...ついに昇りて星辰の群れに伍したり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一歩一歩とコンクリートの階段を昇り詰めながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その階段の昇り口の暗い処でバッタリとこの船の運転士に行き会った...
夢野久作 「爆弾太平記」
...月が沖天に昇り、まさに清涼爽快、椰子の幹高く連る中を疾駆する...
横光利一 「欧洲紀行」
...斜路を昇り上階と橋を通ってまた下に降り...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索