...それは、或時は高く昇り、或時は低く沈み、また散ばつたり、密集して塊になつたりしてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...地上へと階段を昇り...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...階段を昇り始めた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...どんな高い所へでも昇ります...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...彼の熱い血はぐんぐん頭へ昇り...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...あいつの階段の昇り降りが...
太宰治 「眉山」
...赤味を帯びた大きな月の昇りかけているのを認めた...
永井荷風 「すみだ川」
...――私はその階段を昇りながら考えつづけた――起死回生の霊薬なる六神丸が...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...いつものようにデパートの裏口から階段を昇り...
原民喜 「鎮魂歌」
...夏の夜の鈍色の雲押し上げて白き孔雀の月昇りきぬ夏の夜の月の出の印象で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...空にのみ規律残りて日の沈み廃墟の上に月昇りきぬ二十五年も前の事だが九月二日三日とまだ烟の立ち昇る焼跡に昇つた満月の色を私は忘れない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...太陽がさらに昇り...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...私たちは小さな石段を昇り...
堀辰雄 「旅の絵」
...階段を滑稽な脚どりで昇り降りしたりするが...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...久しく頭を俯(ふ)した後虚空(こくう)に昇り...
南方熊楠 「十二支考」
...二階に住んでいる誰かを訪ねて来た客に見えよう昇りつめるとカギの手のおどり場になっていて下の廊下からは見えないので...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...その騒乱と苦痛とは狂気するまで昇りつめた呻き声なのだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...ついには昇り切りたるか...
柳田国男 「遠野物語」
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