...朝は太陽がその東の口から出て蒼穹に昇り...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...もうそこの柱によじ昇り...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...或は浦島子暫く天に昇りて...
高木敏雄 「比較神話学」
...ブリッジの階段をコトコト昇りながら...
太宰治 「女生徒」
...そんな乱暴な昇り降りするひとは無い...
太宰治 「眉山」
...それから全員で階段を昇り...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...昇りつつある自覚を抱いて...
夏目漱石 「虞美人草」
...火鉢の上の鉄瓶をさらって二階に駆け昇り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...またその坂を昇り降らむとする聖徒勤行の路でもある...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...……左腕に、昇り龍、右腕に、降り龍――あたしが彫るのなら、両腕に、一対、ぜひ頼みたいって...
火野葦平 「花と龍」
...私たちは小さな石段を昇り...
堀辰雄 「旅の繪」
...神妙な脚どりで一段一段と縄梯子を昇りはぢめました...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...もうこの崖を昇り降りするのは何の苦もなかつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...その上は物置だった――昇り口の左右にも入口があった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...どこかに月が昇りかけたと見え...
三好十郎 「冒した者」
...いま雲をひき裂いて日が昇り...
山本周五郎 「菊屋敷」
...それを越えて生命は昇り得ないのである...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そのうちに勝手口の方へ降りて来る階段の昇り口の処に白い足が二本ブラ下がっているのが薄明(ほのあか)るく見えたので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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