...暗闇の階段を音もなく昇り...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...十二階へ御昇りなすったことがおありですか...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...早速あいつの裏をかいて、屋根裏に昇り、一思いに絞め殺してしまった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...軈(やが)て兵衞にも昇り給はんず重景殿...
高山樗牛 「瀧口入道」
...よろよろと千鳥足で階段を昇り...
太宰治 「お伽草紙」
...そんな乱暴な昇り降りするひとは無い...
太宰治 「眉山」
...自分で階段を昇り降りした...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...ひた走りに町を迂回(うかい)して左内阪(さないざか)を昇り神社の裏門から境内(けいだい)に進入(すすみい)って様子を窺うと...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...掛梯子昇り行き、藁の巣に卵うみて、牝(めんどり)の騷ぐ時、寂しさは纔に破る...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...すると我が四肢に異常の温暖は昇り来り...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...濛気につつまれた山上に高く立ち昇り...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...朝陽はすっかり昇り切って...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...降つたばかりの崖を一目散に昇り返すことも多かつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...このもの怠慢(なまけ)て途上の樹に昇り睡る...
南方熊楠 「十二支考」
...棚雲をぬいて陽(ひ)が昇り...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...」上では昇りつめたらしい塩野がもう扉にぶち衝っている音がしていた...
横光利一 「旅愁」
...そのうちに竈場の屋根の煙突から煙が昇り始めた...
横光利一 「旅愁」
......
若山牧水 「木枯紀行」
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