...彼(かれ)は空(そら)高(たか)く昇(のぼ)りはじめました...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...途端 磁器の様な太陽が更(マタ)一つ昇つた...
李箱 「真昼」
...長大息(しんこきゅう)を一つすると、もう昇降口から、艦内へ呼び戻されるという次第だった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...上昇反転であった...
海野十三 「三重宙返りの記」
...わしが先登(せんとう)に昇るから...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...巨人はエレベーターで屋上庭園に昇った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...屑鉄屋はごそごそと上段に昇って行った...
高見順 「いやな感じ」
...水と空との間より月の昇るを眺む...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...今すべて赤い炎と変わって天に昇ってゆく...
永井隆 「長崎の鐘」
...」地表から蒸発した水蒸気を沢山含んだ空気が温められると、上昇して行く...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...新昇(しんしよう)のサロンに來り夜おそく口笛を吹く我のいとしさ...
萩原朔太郎 「短歌」
...――大正十年十月『解放』明治文化の研究特別号所載――附記 樋口一葉女史・大塚楠緒子女史・富田屋八千代・歌蝶・豊竹呂昇は病死し...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...地は一つ大白蓮の花と見ぬ雪の中より日の昇る時言葉といふ絵具を使つて絵を描く絵師がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この落葉を踏む音が天にも昇るやうに響くかも知れないと思ふのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「月はある時は東から昇ると見える」女王は独言をいった「ある時は始めから西に見えていることもある...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...急いで昇って行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...その時分になって昇(のぼ)った月の光が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...足早にあとの二(ふた)つの階段を昇らせる...
與謝野寛 「梅原良三郎氏のモンマルトルの画室」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??