...ファラデーは日の昇るのを見るのが好きなので...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...明け放れの早い六月の空には何時か太陽が昇って...
犬田卯 「米」
...また押し合いへし合うことのきらいな人間は遠慮なく昇降機を割愛して階段を昇降すればよい...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...太陽はなかなか昇りそうにない...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...静に高く高く昇ってゆくがような気がした...
豊島与志雄 「蘇生」
...ほぼ一様な速度で上昇したと見られるので...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...自然的生より文化的生への上昇は第一の實在的他者性よりの離脱であるが...
波多野精一 「時と永遠」
...貴嬢(あなた)の情夫(いろ)にしちゃア些(ち)と野暮天すぎるネ」「本田」昇は飲かけた「コップ」を下に置いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「昇給」の終り迄やり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それから螺旋階段をいそいで昇つてくる足音が聞えだした……ジジはいきなり一つの格子のない窓に飛び上つた...
堀辰雄 「羽ばたき」
...大蘭山上の巨木に登り鋳掛屋(いかけや)風の夫婦連(づれ)で飛昇したなどその例多し...
南方熊楠 「十二支考」
...大岡昇平がスタンダール研究者であるという文学的知識に煩わされて...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...揺れながら昇ってゆく...
山本周五郎 「山彦乙女」
...粂八は門下の笑燕(後に鯉昇)...
山本笑月 「明治世相百話」
...自分がだんだん高いところへ昇って行くように思っていましたが...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...ほのかに立ち昇る佳(よ)き香(にほひ)の音楽...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...正四位下権中将に昇すなどの...
吉川英治 「新書太閤記」
...一人の若い女が車掌台に昇る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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