...彼は窓から屋根によじ昇り...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...先を争うて押し合う心理も昇降機の場合にはたいした恐ろしい結果は生じない...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...布施夫人は『一つのよい靈が天に昇り...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...二銭ずつ昇給して...
徳永直 「工場新聞」
...煤が渦を巻いて立昇って居た...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...あるいは霞(かすみ)ヶ関(せき)を昇降する時には覚えずその眺望の大なるに歩みを留(とど)めるではないか...
永井荷風 「日和下駄」
...嫂は「どうだか腹の中はちょっと解らないわ」と淋(さび)しく笑いながら上へ昇って行った...
夏目漱石 「行人」
...靜かに階子(はしご)段を踏んで二階へ昇りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼からの最近の伝へに依ると彼女のサービス振りは抜群の成績で間もなく一足飛びに昇給するであらうといふことで...
牧野信一 「三田に来て」
...日は最早や午に近く高う昇っているから早く灯火を消したらどうだ!冬の美観ユズリハユズリハはその葉片にも無論美点はあるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...大岡昇平、火野、林などの作家にふれた前半と後半とはばらばらで、きょうの日本とその人民が歴史的におかれている大きい背景をもって諸作品が有機的に評価されるためには何かが足りなかった...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...骨身を惜しまず働くのでグングン昇給して行く人です...
夢野久作 「少女地獄」
...三十度から四十五度の大傾斜六千尺を一条の鉄索に引かれて我我(われわれ)の車は疾走しつつ昇る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...青龍が天に昇ったという奇異があって...
吉川英治 「三国志」
...棒術の師範をしている王昇(おうしょう)という武士で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...父王昇(おうしょう)の代から都軍(とぐん)に仕官し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...我々の報告は厳しい上昇の件を含み...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...謹慎室(きんしんしつ)の小さな窓のほうへ昇って行った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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