...フエームなぞは御天氣次第で昇つても降つても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...芸術家だけは何とかして昇天を許してくれようといふものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...そして種子田氏と共にどちらもぐんぐん昇進した...
薄田泣菫 「茶話」
...奇怪な蜃氣樓が立ち昇り...
太宰治 「お伽草紙」
...そこから湯気が立ち昇りつゝあることを知り...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...まともに太陽が昇る...
種田山頭火 「一草庵日記」
...曙早く天上のウーリュンポスに昇り行き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そうすることによって之を一つの原理にまで抽象昇華させるものが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...朝日がだいぶ昇るまで大きな物は通らない...
豊島与志雄 「春盲」
...それが地表近くまで昇って来て...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...昇るものは、昇りつつある自覚を抱いて、降(くだ)りつつ夜に行くものの前に鄭寧(ていねい)な頭(こうべ)を惜気もなく下げた...
夏目漱石 「虞美人草」
...不思議な雲の一片となって昇華する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...足場を昇りて中ぬりの泥鏝(こて)を持ちながら...
樋口一葉 「大つごもり」
...ドウかすると風を引(ひい)て悪寒(おかん)を催して熱が昇る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...車を下りる男女三人の者はお馴染(なじみ)の昇とお勢母子(おやこ)の者で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...紫いろの油の煙りが濛々と立ち昇る...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...何処へ昇つて行くのか解らない空しい階段の一端を眼にでもしてゐるかのやうな...
牧野信一 「熱い風」
...小圓太真打昇進の話は一向に進んでこなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
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