...門番の女房は娘のあとから屋根裏の部屋へ昇つて行つた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...彼(かれ)は空(そら)高(たか)く昇(のぼ)りはじめました...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...更に頬を撫でて昇つて行く柔かな煙を見ると...
石川啄木 「病院の窓」
...全艇そろって、ただ今、高度一千メートルのところを、急上昇中です...
海野十三 「火星兵団」
...昇降口をあけても...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...半年ぶりでオリオンの昇つて來るのを見付けたからである...
中島敦 「かめれおん日記」
...グルグル廻ッテ昇ッテ行キナガラ...
中島敦 「狼疾記」
...撞木(しゆもく)などの間を猿(ましら)のやうにサツと昇りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ユラ/\と昇る月を眺め乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「春昇(しゅんしょう)」という芸名まで貰っていた...
火野葦平 「花と龍」
...「昇給」が馬鹿な受け方...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...天に向かつて立ち昇る恐ろしい叫声は...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...デパートの階段を昇りまた階段を下りる...
室生犀星 「末野女」
...昇って天国を得る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...月が沖天に昇り、まさに清涼爽快、椰子の幹高く連る中を疾駆する...
横光利一 「欧洲紀行」
...重なる葉の隙間からも滲み昇り...
横光利一 「旅愁」
...玲珠膏(れいじゅこう)一塩田(えんでん)の煙が幾すじも真っ直ぐにたち昇っていた...
吉川英治 「黒田如水」
...会堂の名も『昇天の聖母』と呼ばれた...
和辻哲郎 「鎖国」
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