...かういふと平尾氏は大のイゴイストのやうに聞えますが、(実際氏の友達のあるものは、氏をイゴイストだと思つてゐたやうでした)真実はさうではなく、正直で、一本気で、感情が昂じると、当の目的物以外に、他の思はくなどを構つてゐられない、持前の純な気性の現れに過ぎなかつたのでした...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...然しやがてその憤懣が昂じると...
豊島与志雄 「理想の女」
...次第に昂じる困惑さをみせていた...
室生犀星 「芥川の原稿」
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