...その又早桶を葭簀(よしず)に包んだ上...
芥川龍之介 「本所両国」
...しかしそれ等の話の中でも最も僕を動かしたものは「御維新」前には行き倒れとか首くくりとかの死骸を早桶に入れその又早桶を葭簀(よしず)に包んだ上...
芥川龍之介 「本所両国」
...早桶(はやおけ)はどこで注文なさったんです...
有島武郎 「或る女」
...早桶ばかり拵(こしら)えてる人間でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頑張っている早桶屋――巴屋が金に飽かして地所ごと買い取ろうとするのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...次第によっちゃお前を入れる早桶を註文するよ」「何だと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手前ものの早桶にでも入れて泉水に沈めましょう」甚三郎は途方もないことを言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幸い入棺(にゅうかん)したばかり、白布を取って蓋(ふた)を払うと、早桶の中に、洗い浄(きよ)められたお菊の死骸が、深々とうずくまっております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...和助は早桶屋(はやおけや)へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...早桶の傍(そば)の座に錦太郎を引据えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そんなに遠慮するなら蓋は俺が取ってやろう」平次は早桶の側に寄ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の船に大一番の早桶(はやをけ)を積み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いずれ早桶を船に積んで十七八日も漕ぎ廻ったお礼でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから大一番の早桶を買って来て入れたのは大した智恵だろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お寺や早桶(はやをけ)屋へ行つて居るし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早桶ン中へ入って人間の偉い偉くねえは分るっていうけれど...
正岡容 「小説 圓朝」
...そういえば早桶を質屋へ担ぎ込んだり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...其早桶は二人の人夫にかかれ二人の友達に守られて細い野路を北向いてスタスタと行っておる...
正岡子規 「死後」
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