...これは早朝に浅草の花屋敷へ虎の写生に通っていた頃...
高村光太郎 「自分と詩との関係」
...縄のれんをはじいて中へはいると、この早朝に、もうはや二人の先客があった...
太宰治 「ロマネスク」
...昭和八年三月三日の早朝に...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...新暦元旦の早朝に登って...
豊島与志雄 「画舫」
...翌日早朝にここを立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ明早朝に出帆のことを一同に申し渡し...
中里介山 「大菩薩峠」
...「まあ、そんなに気を揉(も)みなさんなよ、色男、金と力は無かりけりてのは昔のこと、今時の色男は、金も力もあるというところをお目にかけてやりてえんだよ」と、がんりきが甘ったるい返事――そのうち二人は、道中記を調べて、お蘭どのが先へ行って、待合わすべき宿屋をきめて置いて、万一の時は、その旅宿も目じるしをつけて置いて先発し、がんりきの百は、これからまた飛騨の高山へ逆戻りして、和泉屋の福松のところへ預けて置いた三百両を取戻して、お蘭どのに見せてやるべく、その翌日早朝に、寝物語の宿を立ち出でてしまったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...翌朝木之助は早朝に起き...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...また元の通りに早朝に家を出て...
牧野信一 「早春のひところ」
...この日の早朝には...
柳田国男 「年中行事覚書」
...早朝に氏神(うじがみ)さまにおまいりして...
柳田国男 「母の手毬歌」
...早朝に伏水莊を訪うたわけである...
吉川英治 「折々の記」
...「二十一日早朝に罷(まか)れ」との内示である...
吉川英治 「私本太平記」
...けさは早朝に帰国したのであろう」「はてな...
吉川英治 「神州天馬侠」
...サウジ・アラビヤで石油を掘っている山下太郎氏が早朝にやって来られた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...木村十四世名人が早朝に訪ねてくれた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――早朝に、市外西方五、六里の白峯へ行き、またひっ返して、高松から今度は反対な方向へ一走、屋島、壇ノ浦その他を歩き、夜の十一時に、別府行き“こがね丸”へ乗るという予定なる由、すこし、おどろく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...早朝にぼくはもう高島町へ来て...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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