...時が夜更けから早朝にかけての暗い間であったこと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...早朝に前線に出るんだが...
高見順 「いやな感じ」
...二十一日の早朝に中心が室戸岬(むろとざき)附近に上陸する頃には颱風として可能な発達の極度に近いと思わるる深度に達して室戸岬測候所の観測簿に六八四・〇ミリという今まで知られた最低の海面気圧の記録を残した...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...今早朝に結束いかめしく出立してしまったということです...
中里介山 「大菩薩峠」
...十お銀様を小町塚の庵(いおり)に安定せしめて置いた不破の関守氏は、その夜は引返し大津の本陣の、つまり伊太夫の宿についたようでしたが、翌早朝には、例の一僕を召しつれて、旅装かいがいしく本陣を立ち出でました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あした早朝に発つ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...早朝に新宿を起点とする急行電車に性急な登山姿の身を投じ...
牧野信一 「ゼーロン」
...早朝に滝本が堀口の電話に起されて...
牧野信一 「南風譜」
...初日だけに具合が恐くて翌日は早朝に席亭のところへ飛んでいき...
正岡容 「寄席」
...この日の早朝には...
柳田国男 「年中行事覚書」
...正月八日の早朝に行う村が多いけれども...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...明日早朝に船が出せるかどうか...
夢野久作 「名娼満月」
...けさは早朝に帰国したのであろう」「はてな...
吉川英治 「神州天馬侠」
...サウジ・アラビヤで石油を掘っている山下太郎氏が早朝にやって来られた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...早朝にもう出かけたとある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...早朝に自動車二台で賢島(かしこじま)へ向かって走る...
吉川英治 「随筆 新平家」
...早朝にやって来て...
吉川英治 「平の将門」
...――今朝、佐々木小次郎の門前をよそながら見て通ったという木南加賀四郎の話によれば、昨夜来、そこには約二、三百名の知己門人が詰めきって、門扉(もんぴ)を開き、大玄関にはりんどうの紋のついた幕をめぐらし、正面に金屏風(きんびょうぶ)をすえ、早朝には、城下の神社三ヵ所へ門人たちが代参して、きょうの必勝を期している――という旺(さか)んな様子であったという...
吉川英治 「宮本武蔵」
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