...知事令夫人以下十四五名の貴婦人の連名で早月親佐(さつきおやさ)の冤罪(えんざい)が雪(すす)がれる事になった...
有島武郎 「或る女」
...そのころちょうど東京に居残っていた早月が病気にかかって薬に親しむ身となったので...
有島武郎 「或る女」
...早月家の善後策について...
有島武郎 「或る女」
...早月親佐(さつきおやさ)を責めて...
有島武郎 「或る女」
...その向かいの左の戸には「No.12 早月葉子殿」と白墨で書いた漆塗(うるしぬ)りの札が下がっていた...
有島武郎 「或る女」
...「事務長のそばにすわって食事をするのはどうもいやでなりませんの」「そんなら早月(さつき)さんに席を代わってもらったらいいでしょう」葉子は闇(やみ)の中で鋭く目をかがやかしながら夫人の様子をうかがった...
有島武郎 「或る女」
...「でも夫婦がテーブルにならぶって法はありませんわ……ねえ早月さん」こう戯談(じょうだん)らしく夫人はいって...
有島武郎 「或る女」
...たかが早月(さつき)さんに一度か二度愛嬌(あいきょう)をいうていただいて...
有島武郎 「或る女」
...早月さんあなたもいかがです」と笑い笑い言ってからくるりッと葉子のほうに向き直って...
有島武郎 「或る女」
...「早月(さつき)さん」と濁って塩がれた事務長の声がした...
有島武郎 「或る女」
...「早月さん」葉子はややしばしとつおいつ躊躇(ちゅうちょ)していたが...
有島武郎 「或る女」
...早月(さつき)さんはわしが引き受けた」と不敵な微笑を浮かべながら...
有島武郎 「或る女」
...「早月葉(さつきよう)でございます」葉子は対等の態度で悪(わる)びれもせずこう受けた...
有島武郎 「或る女」
...それでも元は早月家にはいろいろ御厄介(ごやっかい)になった男です...
有島武郎 「或る女」
...つぎの間から小間使の早月が...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...「早月、眠っているところを起して、気のどくですが、ちょっとそのあんどんのうしろのほうを、見てくださらぬか」と老母は、見えぬ目をしばたたきました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...早月にもなにひとこといいませんでした...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...彼の「ほととぎす鳴くや早月のあやめぐさ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
便利!手書き漢字入力検索