...朝顔を見たことのないエスキモー土人に朝顔を説明するに百万言を費やすよりも写真か映画で一分間を費やした方が早分りである...
寺田寅彦 「教育映画について」
...そういうことが望みのままに早分りがすれば甚だ便利であり...
寺田寅彦 「夏」
...これをごく約(つづ)めてどんな方面に現われるかと説明すればまず普通の言葉で道楽という名のつく刺戟(しげき)に対し起るものだとしてしまえば一番早分りであります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...これは学問を例に御話をするのが一番早分りである...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...之(これ)を説明するには例を引くのが早分りである...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...下から計算する方が早分りだと云う意味であった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...何でも早分りのする性質(たち)だからこのくらいの事は人から聞かんでもきっと分るであろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...普通それが早分りのする人情世故(せこ)に通じた一般的のものだけに...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...」「まア君のように云ってしまえば話は早分りで良いけれども...
横光利一 「旅愁」
...いちばん話が早分りじゃろう...
吉川英治 「私本太平記」
...早分りがするのもそちの取得(とりえ)というもの...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...主ら能として早分りがしてしかも興味のあるもの十篇をとつて...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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