...それが紛れもないジョンの旧主婦であった...
寺田寅彦 「柿の種」
...お作は以前愛された旧主の門まで来て...
徳田秋声 「新世帯」
...四白の旧主(きゅうしゅ)の隣家では...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いずれにもせよ四百年前回々(フイフイ)教徒のために奪掠せられたる旧都はふたたびその旧主人たるキリスト教徒の手に回復すべきはすでに歴史の眼中に髣髴(ほうふつ)たるを見るなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それを旧主浅野家に還(かえ)さなければならなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の旧主人がやって来ると...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ついに旧主の仇討に成功した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またこの地方の人望家でもありますから、しばらく身をかくまっておいてもらうには、なによりな場所でしょうが」「それは願ってもないことだが、御身との間がらは、どういう仲なのだ」「劉大人も、今こそ、こんな田舎にかくれて、岳南の隠士などと気どっていますが、以前は、拙者の旧主鴻家(こうけ)とは血縁もあって、軍糧兵馬の相談役もなされ、何かと、旧主鴻家とは、往来しておったのであります...
吉川英治 「三国志」
...さきに汝が詐(いつわ)ってわが旧主玄徳様から騙(だま)し奪ったもの...
吉川英治 「三国志」
...旧主玄徳はあくまで責めてやみません...
吉川英治 「三国志」
...旧主を慕ってこれへ来た友の気もちが...
吉川英治 「新書太閤記」
...旧主小寺政職(おでらまさもと)を説破...
吉川英治 「新書太閤記」
...旧主が懐かしまれていたのであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...おれのお母(ふくろ)や親父の旧主...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵(たけぞう)姓名は 宮本氏(地名ヨリ)新免氏(父無二斎ノ旧主ヨリ許サレタルモノ)落款には 二天...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...旧主の家にそちが住んでみい...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...お久良は思いがけなく会った旧主の常木鴻山とお三輪と乙吉の姉弟とを連れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...旧主新免家の代々(よよ)の御恩も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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