...金栄は旧主(きゅうしゅ)に仕えるようにして二人の面倒を見た...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...淳二のために鉱山の持主――といつても旧主筋に当るのだが――が作つてくれた手広い二室つゞきの静かな部屋で...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...旧主人に恥をかゝした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その旧主人と私と娘と...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...斎藤氏の家の旧主人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...習慣として旧主家の名はそれとは云わない...
山本周五郎 「雨あがる」
...彼は妹の旧主と知ると非常に慌てもし喜んで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...貴公がそれがしの旧主...
吉川英治 「三国志」
...またこの地方の人望家でもありますから、しばらく身をかくまっておいてもらうには、なによりな場所でしょうが」「それは願ってもないことだが、御身との間がらは、どういう仲なのだ」「劉大人も、今こそ、こんな田舎にかくれて、岳南の隠士などと気どっていますが、以前は、拙者の旧主鴻家(こうけ)とは血縁もあって、軍糧兵馬の相談役もなされ、何かと、旧主鴻家とは、往来しておったのであります...
吉川英治 「三国志」
...旧主を慕ってこれへ来た友の気もちが...
吉川英治 「新書太閤記」
...旧主斎藤家の危急存亡の時とあれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...旧主道三山城守に扈従(こじゅう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...旧主小寺家からもらった小寺姓をも名乗っていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...旧主に厚い彼の心は傷(いた)むのであろうと思いやった...
吉川英治 「親鸞」
...旧主にお目にかかって...
吉川英治 「親鸞」
...唐の禄山(ろくさん)旧主先皇の政(まつり)にもしたがわず楽しみを極め諫(いさ)めをも思い入れず天下の乱れをも悟らずして民の愁(うれ)いも知らざりしかばみな久しからずして亡(ぼう)じにし者どもなり近く本朝を慮(おもんぱか)るに……峰阿弥の顔は怪異にさえ見えてきた...
吉川英治 「親鸞」
...そちが若年の頃に仕えた旧主ではないか...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...旧主の阿波守をめぐって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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