...迷信の弊害は旦夕(たんせき)に迫るありさまなれば...
井上円了 「おばけの正体」
...老憊旦夕をはかれぬ体だ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もう自分の命が旦夕(たんせき)に迫っているのに奨励のために納豆を買わせるなどは居士の面目を発揮したものである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...さては世に産聲(うぶごゑ)擧げてより二十三年の旦夕に疊み上げ折重ねし一切の衆縁...
高山樗牛 「瀧口入道」
...旦夕(たんせき)に在り...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...城と自分の運命とが旦夕(たんせき)に迫っていることなど...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...本当の芸術としての生命は既に旦夕(たんせき)に迫っている...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...なにしろ命旦夕に迫っているんだから...
久生十蘭 「魔都」
...我が国の安危(あんき)旦夕(たんせき)に迫れり...
福田英子 「妾の半生涯」
...もう私の命の旦夕(たんせき)に迫っておりますことはどこからとなくお耳にはいっているでしょうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一旦夕の談理爭でか能く一世の傾向を釀(かも)さむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...すでに我が命が旦夕(たんせき)にあるを知った...
吉川英治 「三国志」
...命旦夕(たんせき)に迫りながら...
吉川英治 「三国志」
...いまは命旦夕(めいたんせき)の危急にあるなどという情況も...
吉川英治 「私本太平記」
...「ここの城も命旦夕(めいたんせき)」「たれのために死ぬのか」「家郷の妻子は泣いていよう」「降伏してこい」「降兵には...
吉川英治 「私本太平記」
...命(めい)旦夕(たんせき)と思わねばなりませんが」「ま――お急ぎあるな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いやすでに命(めい)旦夕(たんせき)の危急と聞く...
吉川英治 「新・水滸伝」
...命(めい)旦夕(たんせき)と思われた孤城は...
吉川英治 「日本名婦伝」
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