...毎日日課として、八種ほどの田舎新聞の続き物を何の苦もなく書上げ、その上道頓堀の芝居見物や、古本あさりや、骨董いじりなどに、一日中駈けずり廻って、少しの疲労をも見なかったほど達者な人だったが、歿くなる折には、まるで朽木が倒れるように、ぽくりと往ってしまった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...二年は日課として短文を『日本新聞』に出し毎朝その自分の文章を見ることを唯一の楽しみにしていた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...御幼時から観音経や法華経を御日課として読誦なされて居られたお方だつたさうで...
太宰治 「右大臣実朝」
...日課としては主にどう云うような事を? 矢張書斎で読書をなさいます時が一番多いのでございましょうな...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...そうして読んでいけないと思う種類の書物を山積して毎日の日課として何十ページずつか読むように命令するのも一法であるかもしれない...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...狩猟と飲食と睡眠とをその神聖な日課としていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...甲州へおいでになる道中におきまして、毎日、日課として、こまごまとお文をお書きあそばしたあの御情合……」一学は声をつまらせてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...日課としてそれをしなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...余が毎日の日課として筆を執(と)りつつある「彼岸過迄(ひがんすぎまで)」をようやく書き上げたと同じ刻限である...
夏目漱石 「三山居士」
...それを日課として毎日怠(おこた)らず繰返(くりかへ)してゐるやうでした...
夏目漱石 「『傳説の時代』序」
...その頃は日課として小説を書いている時分であった...
夏目漱石 「文鳥」
......
夏目漱石 「倫敦塔」
...八榮一は毎日の日課として後ろの山へ上つて沖を見渡した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...午後また婦人会の仕事で出掛けるのを日課としていました...
三浦環 「お蝶夫人」
...文字を扱ふことを日課としてゐるから...
吉川英治 「折々の記」
...それまで日課として来た“法華経序品(ほけきょうじょぼん)”の写経を...
吉川英治 「私本太平記」
...それぞれ日課としている托鉢へ出て行った...
吉川英治 「親鸞」
...毎朝の日課として...
吉川英治 「日本名婦伝」
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