...日覆をはためかすのは大方蝙蝠(かうもり)の羽音であらう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...許生員は※(くい)から幅ったい日覆を外し...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...」]樺色の日覆が来る日も来る日も拡げた蝙蝠の片羽のかたちで垂れさがっていた...
鷹野つぎ 「窓」
...月見までまだ日数あり葭日覆(よしひおい)だしぬけに吹きたる風も野分(のわき)めき九月十四日 笹鳴会...
高浜虚子 「六百句」
...洋傘を日覆いにして...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...もう例年のように葭簀張(よしずばり)の日覆いが出来ていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...甲板に張られたカンヴァスの日覆の下で...
中島敦 「環礁」
...沖遠く吹きおくる凉しい風に日覆の布がばさ/\とふれる...
長塚節 「旅の日記」
...糊でビリビリの日覆をかけた小学帽とが掛かつてゐた...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...片方は塀を廻らした家や格子のある家が並んでゐてそのなかに一軒カーキー色の日覆を張つた雑貨店があつた...
原民喜 「潮干狩」
...日覆いから雪を降らし...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...看護婦がやっと病室から日覆を取り除けて...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...その三つならんだ入口の一番左側には空箱に紫いろのケールやアスパラガスが植えてあって小さな二つの窓には日覆ひが下りたまゝになってゐました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...小さな二つの窓には日覆ひが下りたままになつてゐました...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...芝浦から日覆いをかけた発動和船...
宮本百合子 「狐の姐さん」
...海馬(かいば)の噴水の横から道を斜(はす)に行(ゆ)くともう白に赤の細い縁(ふち)を取つたリラの店前(テラス)の張出した日覆(ひおほひ)が...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...仮装舞踊会のように私は日覆(ひお)いして夜の明けるのを待ったのだが...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...もう明かり窓の上の日覆(ひおお)いに火がついていた...
和辻哲郎 「地異印象記」
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