...先づ日永(ひなが)の遊戯である...
芥川龍之介 「東西問答」
...毎日永(なが)の日を暮らしてらあね...
芥川龍之介 「一塊の土」
...九月一日永見ヨリ手紙「長崎條約書」ノ件...
小穴隆一 「二つの繪」
...がまた日の短い頂上の冬至を過ぎると今度は反対に少しずつ延びてきていよいよ春にはいったとなるとよほどもう日永(ひなが)の心持がしてきます...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その上夏は暑さに苦しんでその日永の心持を味わういとまがないのに反し...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...然し夏の日永の折だ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...遂に十月二十日永訣の書を作り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...明かなる日永の窓は若き二人に若き対話を促(うな)がす...
夏目漱石 「虞美人草」
...初夏(しょか)の日永(ひなが)の頃だから...
夏目漱石 「坑夫」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...一、長閑(のどか)、暖(あたたか)、麗(うららか)、日永(ひなが)、朧(おぼろ)は春季と定め、短夜(みじかよ)、涼(すずし)、熱(あつし)は夏季と定め、冷(ひややか)、凄(すさまじ)、朝寒(あささむ)、夜寒(よさむ)、坐寒(そぞろさむ)、漸寒(ややさむ)、肌寒(はださむ)、身(み)に入(しむ)、夜長(よなが)は秋季と定め、寒(さむし)、つめたしは冬季と定む...
正岡子規 「俳諧大要」
...春の日永(ひなが)の淀川づたいを十何里が間...
夢野久作 「名娼満月」
...無為(むい)の日永(ひなが)を歎じていますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...春の日永(ひなが)を...
吉川英治 「三国志」
...まず高時の耳へ讒(ざん)を(ささや)くにも春の日永のことでいい...
吉川英治 「私本太平記」
...春は日永(ひなが)になり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...日永(ひなが)の遊山(ゆさん)に飽いたような牛が...
吉川英治 「親鸞」
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