...毎日永(なが)の日を暮らしてらあね...
芥川龍之介 「一塊の土」
...春の日永の晝寢にもあきたるにや...
大町桂月 「春の筑波山」
...その「日永」の方は春の季題になっています...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その上夏は暑さに苦しんでその日永の心持を味わういとまがないのに反し...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...気永日永に寝てゐませう(病中)四月三十日久しぶりにようねむれた...
種田山頭火 「其中日記」
...遂に十月二十日永訣の書を作り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...やがて日永(ひなが)の窓に赤くなった耳朶(みみたぶ)のあたりを...
夏目漱石 「虞美人草」
...明かなる日永の窓は若き二人に若き対話を促(うな)がす...
夏目漱石 「虞美人草」
...日永、半日たつてゐた青いお目々は牡丹をみつめ黝いお鼻は匂ひにぬれて...
新美南吉 「仔牛」
...一、長閑(のどか)、暖(あたたか)、麗(うららか)、日永(ひなが)、朧(おぼろ)は春季と定め、短夜(みじかよ)、涼(すずし)、熱(あつし)は夏季と定め、冷(ひややか)、凄(すさまじ)、朝寒(あささむ)、夜寒(よさむ)、坐寒(そぞろさむ)、漸寒(ややさむ)、肌寒(はださむ)、身(み)に入(しむ)、夜長(よなが)は秋季と定め、寒(さむし)、つめたしは冬季と定む...
正岡子規 「俳諧大要」
...かく一定せし上は日永夜長は必ず春秋に用うべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...同じ部に枇杷(びわ)の木に夏の日永き田舎かな太虚(たいきょ)とある...
正岡子規 「病牀六尺」
...あるいは広目屋の広告通る○○○○○といふ十二字ならば「春日かな」「日永かな」「柳かな」「桜かな」「暖き」「小春かな」などを置くなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...とんてんかん鍛冶屋(かぢや)の小僧(こぞう)さんはだかんぼ春の日永(ひなが)をとんてんかん...
水谷まさる 「歌時計」
...春の日永(ひなが)に退出をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...春の日永(ひなが)の退屈さから催される物思いは二人の女王から離れなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「五月九日永井栄安...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...春の日永(ひなが)の淀川づたいを十何里が間...
夢野久作 「名娼満月」
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