...奥さんの日本趣味が...
芥川龍之介 「手巾」
...それが日本趣味の特質を示すものとして...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...紫紺(しこん)と水色のすがすがしい大柄の絽縮緬(ろちりめん)の着物に淡黄色(たんこうしょく)の夏帯をしめた二十歳(はたち)を二つ三つ踏みこえたかと思われる純日本趣味の美女がいた...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...日本趣味の女性に敬意と当惑(とうわく)とを捧(ささ)げた...
海野十三 「爬虫館事件」
...それは――前にも申し上げましたように、お亡くなりになりました奥様は、日本趣味で、髪もしょっちゅう日本髪に結(ゆ)っておいでになったような方で歩き方も、いま時の御婦人には珍しい純粋な内股で、いつもお履物が、すぐに内側が擦り減ってかなわない、とおっしゃっておいでになったのを、思い出したからでございます...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...日本趣味の勝った女であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一番日本趣味なのが雪子...
谷崎潤一郎 「細雪」
...多くの純日本趣味の日本人の目には自然に対する変態心理者の暴行としか見えないであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...矢張り日本趣味が好いと思ふわ...
徳田秋聲 「草いきれ」
...伊香保を日本趣味といふのは適評である...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...この數年來著るしく傳統的な日本趣味に惑溺してゐる...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...日本趣味の大掛りな宣伝をしようというわけ……プロデューサーがいうのよ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...それよりもはつきりと日本趣味のもので滑稽味に富んでゐた...
牧野信一 「山峡の凧」
...日本趣味を多分に持っていて...
松永延造 「職工と微笑」
...日本趣味のスタンドが出来ていますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全くの日本趣味の――忘れもしません...
三好十郎 「猿の図」
...純日本趣味を満喫せしめた...
山本笑月 「明治世相百話」
...実は少しの日本趣味も無く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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