...「日暮方に帰る」(Return home in the evening)...
...「日暮方の景色が美しい」 (The evening scenery is beautiful)...
...「日暮方に雨が降り出した」(It started raining in the evening)...
...「日暮方になる前に買い物を済ませよう」(Let's finish shopping before it gets dark)...
...「日暮方の散歩は気持ちがいい」(A walk in the evening is refreshing)...
...日暮方に、南町へ電話をかけて置いて、帰ろうとしたら、清が「今夜皆(みんな)で金春館(こんぱるかん)へ行こうって云うんですがね...
芥川龍之介 「田端日記」
...「国民大会見物にでも出掛けて……」と問へば、「否(いな)深川へおぼこ釣に出かけ、日暮方、例の如く釣竿を担(かつ)ぎ魚籃(びく)を提(さ)げて、尾張町四丁目の角から、有楽町に入ると、只事ならぬ騒らしい...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...丁度日暮方で、僕はランプの上にある鉄の太い杭に腰かけていた...
石川欣一 「比島投降記」
...日暮方(ひぐれがた)に帰ったが...
泉鏡花 「瓜の涙」
...その日暮方の暫(しばら)くの明るさの中を外で遊んでゐますと...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...欣之介のゐる離家(はなれ)の横手にある灰汁柴(あくしば)の枝々の先端(さき)へ小さな粒々の白い花が咲き出した頃の或る日暮方...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...その日の日暮方、彼は疲れ果てて、S―ステーションの構内へ入って来た...
相馬泰三 「六月」
...夏場になると朝から日暮方まで川につききりなので...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...日暮方になると、二人は何か憂鬱(ゆううつ)になった...
徳田秋声 「仮装人物」
...大体彼は日暮方に眠りからさめると...
徳田秋聲 「浪の音」
...ようやく日暮方(ひぐれがた)になったから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...本を読んで遊んでゐた丁爺(ていぢー)が餅を搗いて持つて来て呉れた己が飛行機の話をするとほんたうとは思はずに帰つて行つた己は巻莨(シガー)を吹かしながら村の子供等を集めて庭の植込の中を歩き廻つて遊んだ己は日暮方になると裏の田甫(たんぼ)の中に立つてバーンスの詩の純朴に微笑(ほほゑ)んでゐた己は百年も二百年も斯(かう)して生きてゐたいと思つた二 篠藪蝸牛(ででむし)よ黙り腐つた蝸牛よ...
野口雨情 「都会と田園」
...それは日暮方であった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...日暮方の川の面(も)には...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...日暮方、男は又御龍の玄関の前に立った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...しかし日暮方まで何等の得るところも無かった...
夢野久作 「巡査辞職」
...「もしや今日の日暮方(ひぐれがた)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一は日暮方の木立の奧に聞くべき鳥である...
若山牧水 「樹木とその葉」
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