...日傭取(ひようとり)のお職人様が月給取に謝罪(あやま)ったんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...貯水池の工事の日傭いになって働いて...
伊藤野枝 「転機」
...左官や日傭取が、ジファードの起重機のかたわらに依然として失業しつつあるのを見るだろう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...どうせ日傭い女は一番に来るのだ」と...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...一家中日傭(ひやとい)に出たり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...日傭(ひよう)のおかみが大急ぎで乾し麦や麦からを取り入れて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...悪(わり)いこたあいわねえだから、日傭取るだあよ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そして日傭(ひよう)稼ぎを止(よ)した父は日露戦争に従軍したので一時金百五十円で馬を買って荷馬車挽(ひ)きを始めた...
徳永直 「あまり者」
...ちょっと気の利(き)いた日傭取(ひようとり)の分ぐらいにしか当るまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等(かれら)は自分(じぶん)で田畑(たはた)が忙(いそが)しい時(とき)にも其(そ)の日(ひ)に追(おは)れる食料(しよくれう)を求(もとめ)る爲(ため)に比較的(ひかくてき)收入(みいり)のいゝ日傭(ひよう)に行(ゆ)く...
長塚節 「土」
...岩吉の隣に住んでいる日傭取(ひようとり)の与八と女房のお石が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...甲斐性がないばかりに日傭(ひよう)取にまで身を落し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しがない日傭人(ひようとり)の兵隊たちは...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...日傭取に出ようたつて一寸頼み手もなくなつた...
平出修 「夜烏」
...ごた/\してまるで引(ひつ)くり返したやうな寢室の内を覗いて――多分日傭女(ひやとひをんな)に向つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして農業日傭労働の貨幣価格が突然一般的に下落するというのは極めて稀なことに属する1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その日暮しの日傭稼ぎ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...こんな日傭稼(ひようかせ)ぎなどになめられて...
吉川英治 「神州天馬侠」
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