...日傭取(ひようとり)のお職人様が月給取に謝罪(あやま)ったんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...貯水池の工事の日傭いになって働いて...
伊藤野枝 「転機」
...農繁期には日傭取りに……というふうにしてささやかな生計を立てていたのである...
犬田卯 「沼畔小話集」
...また日傭稼人は朝から晩まで汗水垂らして...
種田山頭火 「行乞記」
...壮健な男一匹が朝から晩まで働らき通して八十銭位しか与へられないではないか(日傭人足)...
種田山頭火 「行乞記」
...寺では二三日前から日傭(ひよう)取りを入れて掃除をしておいたので...
田山花袋 「田舎教師」
...一家中日傭(ひやとい)に出たり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...頼まれればいつでも日傭稼ぎに出かけていった...
豊島与志雄 「土地」
...単にただ日傭取(ひようと)りのお雇い壮士のようにこき卸すのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...行燈背負いの日傭取りの貧乏人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...例年(れいねん)のやうに忙(いそが)しい季節(きせつ)に日傭(ひよう)に行(ゆ)くことも出來(でき)まいし...
長塚節 「土」
...甲斐性がないばかりに日傭取(ひようとり)にまで身を落し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...リアと日傭女が喋(しや)べつてゐるのをちらと耳にしたことがあつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...村の労銀というのは恐らく従来の救済工事の日当や日傭労働賃銀(女三十五銭ぐらい)を標準にしてのことであったろう...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...日傭取稼(ひようとりかせ)ぎはこてえましょう...
吉川英治 「醤油仏」
...ここの仕事は荒っぽいので日傭(ひやとい)でも肩肉の盛り上がってるのが揃っている...
吉川英治 「醤油仏」
...こんな日傭稼(ひようかせ)ぎなどになめられて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そこに日傭(ひやと)い根性では出て来ない“自己への試し”が現わされて来ることにある...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索