...天下の風雲は日に日に急にして...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...市長の評判は日に日によくなつた...
薄田泣菫 「茶話」
...また店は日に日にいささかずつでも進展しつつある...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...漁業の日に日に盛大におもむく事を...
太宰治 「津軽」
...日に日に零落(れいらく)して家は僅か数間のあばら屋をあますのみとなり...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...家はそれがために日に日に衰えていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...彼の豪奢と放蕩とは日に日に募るばかり...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...おそらくわれわれの「感情美」に対する感覚は日に日に麻痺(まひ)して行きそうである...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...日に日に大きくなっていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...細君は力を落として日に日にいらだたしくなりました...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして日に日に、目にはつかないが、埃や人の手垢が多くなってるきりだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...震災後も日に日に変って行く今日の光景とを比較すると...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...生き返ったわが嬉しさが日に日にわれを遠ざかって行く...
夏目漱石 「思い出す事など」
...それはとにかくとして現今のように各自の職業が細く深くなって知識や興味の面積が日に日に狭(せば)められて行くならば...
夏目漱石 「道楽と職業」
...日に日に深くなっていたし...
正岡容 「小説 圓朝」
...崖に射(さ)す日光は日に日に弱って油を焦がすようだった蝉の音も次第に消えて行くと夏もやがて暮れ初めて草土手を吹く風はいとど堪えがたく悲哀(かなしみ)を誘う...
水上滝太郎 「山の手の子」
...童子が自分らのそばから日に日に遠のいてゆく前徴だということや...
室生犀星 「後の日の童子」
...私は日に日に都會に集つてゐる敏感な人間が...
横光利一 「榛名」
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