...日に日にやせていった...
海野十三 「三十年後の東京」
...日に日に煩悶が加わって来るので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...――かくして烏瓜は身うちに日に日に膩(あぶら)が乗つて来るにつけて...
薄田泣菫 「独楽園」
...日に日に重くなって往った...
田中貢太郎 「蓮香」
...家庭の餓(うえ)は日に日にその身を実際生活に近づけて行った...
田山花袋 「田舎教師」
...二人は日に日に上海行の計画を鈍らされて行った...
徳田秋声 「あらくれ」
...日に日に壊されて行く上野を...
徳田秋声 「あらくれ」
...日に日に気のいじけて来る子供のうるささを...
徳田秋声 「黴」
...クリストフの名は日に日に高まっていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを日に日に少しずつ使い果たしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...衰病の孤身うたた寂寞のおもいに堪えやらず文筆の興も従って亦日に日に索然たり...
永井荷風 「「麻布襍記」叙」
...秋は去り年も亦日に日に残少くなつて行かうとしてゐる...
永井壮吉 「冬日の窓」
...一時の西洋かぶれも日に日に薄らぎ...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...日に日に婦人の贔負客(ひいききゃく)をひきつけていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...吾人は開化の潮流に押し流されて日に日に不具になりつつあるということだけは確かでしょう...
夏目漱石 「道楽と職業」
...見物人が日に日に絶ゆる事もない繁昌振りを示してゐた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...その影は日に日に稀薄になった...
室生犀星 「後の日の童子」
...肉体とが日に日に頽廃して行く有様(ありさま)を自分でジッと凝視(みつ)めていなければならなくなったのには少々悲観させられた...
夢野久作 「鉄鎚」
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