...布のはかどりぐあいと完成する日にちをしらべてくることでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「はだかの王さま」
...じゅうぶん日にちがある...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...日にちのたつのは存外早かった...
大杉栄 「獄中消息」
...)その翌日(これも今となってはその日にちを明らかにしてもいいのだが...
大杉栄 「日本脱出記」
...日にちは来週の水曜夜九時だ...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...一日にちょっぴりの水だけ飲んでなけれぁならんような目にも遭わずにすむだろう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...居酒屋にとっては上乗の日にちがいない...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...この美しい深山の彫師は日にち小さな鑿(のみ)をふるってまえの夜の夢を木の幹に刻もうとするかにみえる...
中勘助 「島守」
...主君の言葉として出鱈目(でたらめ)な日にちを指定する...
中島敦 「牛人」
...聖(サント)ジャンの祭日にちなんだ大饗宴があると披露されたにより...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...日にちの糧(かて)として愛を熱望していたのです...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...真ん中に一本ぽつんと立った例の半分だけ朽ちた古い木にまだ黄ばんだ葉がいくらか残って日にちらちらしているのが見えるところまで歩いて行った...
堀辰雄 「菜穂子」
...あれからもう既に六十日にちかい月日が経つて...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...子供の日にちなんで...
宮本百合子 「鬼畜の言葉」
...二十八日にちゃんとお顔を見てつたえることが出来なかったので気になっていますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...四日にちょっとそちらへゆきます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ずいぶん日にちがかかります...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...「いまから十九年まえの十月、日にちは十五日、おめえは四つの年だったが、この井戸へ落ちたんだ、いいか」と長次は続けた、「おめえは一粒種で、親御さんにとってはなんにも替えがたい大事な子だった、近所合壁(がっぺき)の騒ぎになり、人を雇ってまで捜した、むろんこの井戸へも見に来たろうが、どうしてもわからねえ、神隠しか人さらいか、占ってもらったり加持祈祷(かじきとう)もやった、それでも行方がわからねえ、おめえのおふくろさんは気おちがして病気みたようになるし、おやじさんもすっかり諦(あきら)めちまった、人にさらわれて遠国へいったか、死んじまったもんだと諦めた、ところが四日めに、この長屋の者がおめえをみつけたんだ、そうでもねえ念のためだといって、綱を着けて中へおりてみた、するとおめえはその井戸の底、――いまおめえのいるそこに倒れていた、助け出して医者に診せたが、医者はだめかもしれねえと云ったそうだ」井戸の中はひっそりとして、なんの音も聞えず、長次の声の反響するのが、あたりの静かさを際立てるようであった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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