...何人(なんびと)か既(すで)に「一」字を削(けづ)つて「半」字に改めし後(のち)なりき...
芥川龍之介 「骨董羹」
...われは既に一たび畫工に隨ひて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...僕が這入ツてから既に足掛三年にもなるがね...
石川啄木 「漂泊」
...既に後に遺せし思想界旧時の残存物を示すものなるか...
高木敏雄 「比較神話学」
...既に私は彼女なしには一日も生きて行かれません...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...無限なものであることを既に知っているから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...『鶉衣(うずらごろも)』に収拾せられた也有の文は既に蜀山人(しょくさんじん)の嘆賞措(お)かざりし処今更後人(こうじん)の推賞を俟(ま)つに及ばぬものであるが...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...それだけでも既にこのダムの建設に要した経費は...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...十二歳の時に既に寛永三補図を写した...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...「あんたは今日既に戦いを始めたのかね?」「恐らくね」ラスチニャックが答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...既に夫婦を成してここに子あり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...私はその数箇月前に既に母の意に反した結婚をしてしまっていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...かかる蹂躙は既に食物の増加を妨げており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...既に明かになったところである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼の人間學を覆すべき基礎經驗が既に成長しつつあつたに拘らず...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...それだから根源的な人間學のうちにはつねに既に...
三木清 「歴史哲學」
...もう既に指定の紙数を越えた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...弊(やぶ)れたるを纒(まと)う――既に子...
吉川英治 「宮本武蔵」
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