...阿波直參の士族どもが城代並にその家來を洲本の城に包圍した...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...さツきから病院の人々の死者並びにその家族に冷淡なのを怒つてゐたところだから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私なんぞは、男の、それも、すれっからしと来ているのでございますから、たかが華族の、いや、奥さんの前ですけれども、四国の殿様のそのまた分家の、おまけに次男なんて、そんなのは何も私たちと身分のちがいがあろう筈が無いと思っていますし、まさかそんな、あさましく、くわっとなったりなどはしやしません...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...佞惡の性質を有してゐる種族のものでは無く...
太宰治 「お伽草紙」
...楠氏越智(おち)氏の一族等(ら)は更(さら)に宮の御子(みこ)お二方(ふたかた)を奉(ほう)じて義兵を挙げ...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...家族の土台にもまた家族の不和の元にもなつている...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...すると家族の一人は次のような類例を持ち出してさらに空談に花を咲かせた...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...家族の甲乙丙の銘々が暇だという三つの確率...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...家族と一緒に先生の行っていた海岸の方へも一度訪ねて行って...
徳田秋声 「黴」
...国家や民族其の他の意識は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そこでこの神聖文字と結びついた僧侶的、貴族的、呪文としての用語が、神聖言語となり、之に反して被支配者の日常生活の利益を促進するための言葉は俗語となった...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼女は貴族的な自尊心をもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誰が二十八から五十まで三人家族のまゝで月千圓づゝの收入を得た小説家が?一人でも有つたら云ふがいゝ...
直木三十五 「春夫偏見」
...阿父の外国友達の家族が料理人(コツク)などを伴れて訪れた...
牧野信一 「熱海線私語」
...多数の家族に容易に衣食を与え得るという確信をもってすべて早婚し得るほどの貨幣や生活資料は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...村役場と姪の一家族...
宮本百合子 「秋の反射」
...(a)ところがわたしが道連れになったくだんの貴族は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じつに当時の物騒きわまる九州武族の腹の底をよく打ち割ってみせてもいるし...
吉川英治 「私本太平記」
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