...荷物を持った旅姿の人や出迎えの連中でごったがえしていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...旅姿のままでぐしよ濡れになつてゐはしないかと気づかふやうに...
薄田淳介 「若葉の雨」
...これも旅姿の若侍が...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...襖が開くと、旅姿のままで、畳敷の廊下の、暗いところへ、野村が、平伏していた...
直木三十五 「南国太平記」
...百姓体(てい)の男が旅姿で...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこからともなく旅姿の七兵衛が現われて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして道庵先生の方がきちんとした旅姿なのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...いずれも甲斐々々しい旅姿で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...旅姿の娘に肩を貸して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旅姿の娘に肩を貸して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...草臥(くたび)れ果てた旅姿のくせに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...往きつ来つして遊んでいる)旅姿の下総(しもうさ)の博徒突き膝の喜八と宮の七五郎...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...縫箔のある小袖に精巧な地の薄衣(うすぎぬ)をかぶった優美な旅姿をしていたことだったろう...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...旅姿の若侍を見て...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...みな小具足(こぐそく)の旅姿だった...
吉川英治 「私本太平記」
...もちろん、供奉の公卿百官から滝口(たきぐち)(近衛兵)の甲冑(かっちゅう)まで、洩るるはなき鹵簿(ろぼ)であったが、俊基朝臣だけは、天皇のお還幸(かえり)を仰いだ後も、あとの残務にとどまるものと見せて、じつは飄然、絵所の一絵師と名のって、その旅姿を、ひとり河内路へそれて来たものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとりの旅姿の美人を...
吉川英治 「新書太閤記」
...――だが、ゆうべは虚無僧、今朝は女の旅姿、それに、声も少しちがっていたが」馬蹄のほこりを浴びながら、韋駄天(いだてん)と追ってゆく加山耀蔵...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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