...それは誰だ」「見慣れない旅のお方でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...「旅のお方のようだけど...
新美南吉 「名なし指物語」
...「血じゃねえかね!」「旅のお方! お前さんのバスケットじゃねえかね...
林芙美子 「新版 放浪記」
...祝さんて方は、旅のお方、お出でになるやうな方ぢやない……即興の歌が口をついて出る...
林芙美子 「雪の町」
...旅のお方でござんしたか...
久生十蘭 「生霊」
...おう、それから、彼等は何という親切な蔭をまわりに投げかけたことでしょう! 旅人がその下に休んだ時にはいつでも、頭の上の葉が気持よく囁くのを聞いて、その音がまたどうして次のような言葉によく似ているのかを不思議に思いました――『ようこそ、ようこそ、旅のお方、ようこそ!』そして、どういうことをすれば、ボーシスばあさんとフィリーモンじいさんとが一番喜ぶかを知っていたどこかの親切な人が、両方の木の幹のまわりに、円く腰掛をつくりました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...もしあなたがよそから来た旅のお方で知ってる家がないのなら...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...「お城の方でないとすると旅のお方ですか」「まあそうだ」と光辰が云った...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...旅のお方には決して楽な山ではございません...
吉川英治 「江戸三国志」
...「旅のお方...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...すると、朧な中に、櫓音(ろおと)が聞え、つづいて、「旅のお方...
吉川英治 「私本太平記」
...さきほどの、旅のお方」と、つい今しがた、別れて来たばかりの男の声が近づいて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...「旅のお方か」「されば」と...
吉川英治 「親鸞」
...「――旅のお方か」と...
吉川英治 「親鸞」
...旅のお方が見えまして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あの若い旅のお方じゃありませんかね」「ほんに……」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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