...また行乞の旅に出る外あるまい...
種田山頭火 「行乞記」
...・朝のひかりへ播いてをいて旅立つ(アメリカポピー会同人に)・食べるもの食べつくしたる旅に出る(自分自身に!)再録・春風のどこでも死ねるからだであるく(これも自嘲の一句)述懐...
種田山頭火 「道中記」
...その時ふいと旅に出る気になったのであった...
徳田秋声 「あらくれ」
...それは、深雪と二人で、初めて――よし、一日であろうとも、旅らしいものへ出る喜びも、あるには、あったが、それよりも、庄吉を愉快にさせたものは、自分と二人だけででも、深雪が、安心して、旅に出る、ということからであった...
直木三十五 「南国太平記」
...旅に出ることに覚悟を決めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...伊勢詣りの旅に出ることがよく流行(はや)りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺は今すぐ旅に出るよ」平次は飛んでもないことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旅に出る前の氣分にある...
萩原朔太郎 「大船驛で」
...海の旅に出ると言ってきかなかった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...今度思ひがけなく沖繩一見の旅に出るまでは...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...旅に出る習慣から身につけるようになった家でもすべてのドアに夜のあいだ鍵(かぎ)をかけておくという用心をよかったと思った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...旅に出るのに、弱ったなあ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...旅に出るについて決心を固(かた)くするものがあった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「一年間旅に出るがいい...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...旅に出ることは日常の習慣的な...
三木清 「人生論ノート」
...ひとはしばしば解放されることを求めて旅に出る...
三木清 「人生論ノート」
...ただ一日近所の人を訪問するにしても本当の旅に出るにしても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わしはまたすぐ旅に出るつもりじゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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